日本が世界に誇る観光地・京都には、女性を魅了するスポットがたくさん点在しています。歴史ある寺社仏閣をはじめ、和菓子スイーツなどの京グルメ、京雑貨、パワースポットなど。京都に20年近く足しげく通うポーチ編集部の女性記者がおすすめのスポットをシリーズで紹介しています。

さて、夏を代表する和菓子といえば「わらび餅」。今回、京都で随一といわれるほど評判のわらび餅が食べられる『茶寮 宝泉(ほうせん)』に行ってきました。

下鴨神社の北、住宅街が並ぶ一角にある和菓子店『宝泉堂』本店。ここは「あずき処」と銘打つほど丹波大納言小豆、丹波黒大豆などを使用した和菓子で知られているお店です。

この宝泉堂が販売する四季折々のお菓子が食べられるのが、本店から少し歩いた場所にある『茶寮 宝泉』。門をくぐって中に入ると、お座敷に案内され、そして外に見える素晴らしい日本庭園に圧倒されました。

『茶寮 宝泉』の人気メニューの1つが「わらび餅」(950円)。「15分ほどお時間いただきますが、よろしいでしょうか」と言われました。なぜかと聞いてみると「作り置きを一切しておりませんので」とのこと。注文を受けてから作り始めるこだわりようがすごく伝わってきました。

じっと待つ間、日本庭園を眺めているととても静かな空間に癒されました。外の蒸し暑さとは違い、室内は冷房が効いているので疲れも少し取れた気分がしました。

いよいよわらび餅が運ばれてきました。第一印象は「黒い!」こと。わらび餅といえば色が透き通ったイメージですが、宝泉のわらび餅はわらび粉を100%使い、少量の砂糖だけを混ぜているだけなので黒くなっているそうです。

おそるおそる1個食べてみると、口の中でほのかに甘さが伝わってきます。そして餅はツルツルで歯ごたえあり。2個目はついていた黒みつをかけてみると、黒いわらび餅との相性ピッタリで、さらに甘味が引き立ちます。さすがスーパーやコンビニなどで売られているわらび餅とはまったく違いました。値段相応なので1個1個、噛みしめるように食べましたが、これほどおいしいわらび餅は今まで食べたことがないかも、というほどおいしかったです。

日本庭園を望む最高のロケーションで、お座敷に座りながら味わう絶品の「わらび餅」。『宝泉堂』本店とともに立ち寄る価値大です。

【お店のデータ】

店名: 宝泉堂(茶寮 宝泉)
住所: 京都市左京区下鴨高木町25
TEL: 075-712-1270
営業時間: 10:00~17:00
定休日: 水曜日
交通アクセス: 地下鉄「北山駅」「松ヶ崎駅」約1km
http://www.housendo.com/