『乙女の週末』は、週末に少し遠出して森林浴をしたり、美術館めぐりをしたり、手作り体験をしてみたり、訪れた土地ならではのおいしいものを味わったりしようという女性たちのために、ポーチ編集部が実際に訪れたおすすめスポットを紹介するコーナー。第2回目は、体験型スローライフパーク『ろまんちっく村』をご紹介しています。Part2では、ビール醸造所を併設した地ビール&農園ダイニング『麦の楽園』を取り上げます。(まだPart1お読みでない方は、ぜひチェックを)

『ろまんちっく村』へ訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのがレストラン。園内にある3つのレストランはどこもリーズナブルかつ本格的です。中でも地元で採れる旬の野菜をふんだんに使用した西洋料理が味わえる地ビール&農園ダイニング『麦の楽園』は、ヘルシー志向の女性向き。通常はこちらがメインなのでは?と思われる魚や肉、パスタなどの食材は、野菜引き立たせるための素材だと考えているのだとか。野菜へのこだわりは相当なものです。平日の午後に足を運んだのですが、12:30には満席に……。

こちらで醸造している地ビールもぜひ一緒に堪能してみましょう。オーダーしたのは、数ある地ビールの中でもひと際目を引く『いちごエール』。ろまんちっく村のいちごハウスで採れた『栃乙女』を使用しているだけあり、香りが大変華やか。テーブルに運ばれてきたときには、イチゴの香りがふわ~っと漂ってきました。赤みがかったピンク色で美しく、カクテルのような見た目。苦味がほとんどなく、本物のイチゴの味がするフルーティーなビールです。個人的には『いちごエール』を飲むためだけに、ろまんちっく村を訪れる価値アリというぐらい感動したビールです。ただ、こちらのビールは春先から7月下旬~8月上旬までの取り扱いなのだとか。試してみたい方は、急いで!!

料理は『ミネストローネ ヘルシーぞうすい』(950円)をオーダー。サラダとフランスパン付きなのですが、メインでないサラダとパンにもシェフのこだわりが感じ取れます。

見てください、この野菜の量! 調理したナス、ドレッシングを絡めたトマト、キュウリのマリネ、大根とハムの和え物、キャベツサラダなどが美しく盛り付けられたボリュームのある一皿です。野菜の味がどれも濃厚で、力強い味わい。そしてパリパリ、シャクシャク、といった食感の違いがはっきりと感じられるのも、新鮮な野菜ならではです。パンの写真がないのが残念ですが、こちらのレストランで供されるパンは、オリーブオイルと岩塩を使って焼いたというこだわりのもの。噛み締めるたびに小麦の味、オリーブオイルの風味が広がります。

彩りのよいカボチャやジャガイモ、ズッキーニなど野菜の素揚げがトッピングが可愛らしい、大豆入りのリゾット。ミネストローネ仕立てというのはトマトベースのリゾットだからだったのですね。素揚げの野菜は生で味わう野菜とちがい、甘みが引き立っている感じがしました。リゾットは本来、お米の芯を残してアルデンテに仕上げるものですが、こちらのものは芯までしっかり火が通っていて柔らかい食感でした。ぞうすいと謳っているから、あえて和の仕上がりを大切にしているのかもしれません。『麦の楽園』では、7月31日まで宇都宮のクラフトビールが飲めるイベント『麦楽クラフトビールキャンペーン』を開催しているので、地場野菜をふんだんに使った料理と共に、地ビールを飲み比べてみてはいかがでしょう?

<詳細データ>
名称: 『麦の楽園』
住所:栃木県宇都宮市新里町254宇都宮市農林公園内
営業時間:10:00~21:00(ランチタイム10:00~15:00)
ろまんちっく村休園日: 毎月第二火曜日(火曜が祝日の場合は翌日)
ウェブサイト:http://www.romanticmura.com/spot/spot_mugi.html

Written by sweetsholic