毎年この時期になると、「正月は着物で出かけようか」と迷う女性も多いのではないでしょうか。「着付けが面倒」、「1日着ると疲れる」など、さまざまな理由で敬遠している方もいると思います。そういう人におすすめしたい1冊が、井嶋ナギさん著の『色っぽいキモノ』です。気楽に、しかも小粋に着物を着こなす工夫が満載。「初詣で着物」を諦めるのにはまだ早いですよ!

この本は、江戸の文学や日本舞踊に造詣の深い井嶋さんが、着物生活の新たなヒントを提案しているものです。「品がいいだけじゃなく、着物で色気を漂わす」がテーマとなっています。

吉原芸者や深川芸者、花魁(おいらん)などを手本とし、映画、歌舞伎、小説、美人画などの資料から着こなしのコツを図解付きでわかり易く解説しています。長襦袢(ながじゅばん)と呼ばれる「着物の下着」の使い方や、美しくほっそりとしたラインの作り方など、一般的な着物実用書とは違った視点で、楽しく着こなす知恵を紹介しています。本来の着こなしを否定している点も非常に興味深いです。

また帯紐やキセルなど、小物にまつわる当時の女たちの恋模様も紹介されていて、小物を持つのが楽しくなりそう。粋な着こなしで、艶やかな女を演出できること間違いなしです。新たな1年を色っぽい着物で迎えてみてがいかがでしょうか。
(田端あんじ・文責=佐藤英典)