近年、人々の繋がりが薄いため、「孤独死」が問題となっています。自らの選択かどうかを問わず、独身で居続ければこの問題に直面する可能性はあります。

もちろん既婚者にとっても他人事ではありません。日本にとって重要課題とされるこの孤独は年配の人だけでなく、実は若者にも深刻な精神的影響を与えるのです。肥満や喫煙以上のリスクをともなった死の原因になっているということを、皆さんはご存知でしたか?

英メディア「Mail Online」によると、孤独なお年寄りを専門に介護する団体の「エンド・ロンリネス」が、2200世帯を対象に独自の調査を実施しました。その結果、「お年寄りの10人に1人が激しい孤独感に苦しんでいる」というのです。孤独は単純に、「寂しい」という感情面に影響を与えるだけでなく、運動不足や貧しい食生活など健康を損なう可能性もあります。

世界保健機関(WHO)も、「孤独は喫煙や肥満以上の健康リスクをともなう」と、発表しています。例えば老人性認知症やアルツハイマーは、コミュニケーション不足により進行が早まりとされています。「けがをして寝たきりになったことから、症状が出始めた」というケースは多く、やはり人との繋がりは不可欠なのではないでしょうか。

現在イギリスでは、75歳以上の約半数が独り暮らしをしています。一方日本は、60歳以上が29パーセントで人口の約3割にも達しています。さらにそのうち、独り暮らしをしている世帯は18パーセントにも上ります。数字は今後も増え続ける見込みです。

やはりいつの時代も、人は人と接することなく暮らしていくことはできません。人との繋がりは大切にしたいものです。

参照元: Mail Online
(文=田端あんじ・文責=佐藤英典)