英国大手のスーパーが、ベーコンに水を注入してかさ増しを謀った「水増しベーコン」を販売していたという事件が英国で話題になっています。

水増しベーコンとは、原材料となる肉に調味料や甘味料、防腐剤などを配合した調味液を注入する「加水法」で製造されたベーコンのこと。水増しした分、大量のベーコンを生産することができますが、風味は損なわれるため、あとから人工的な香りや味付けをしてベーコンらしくするのだそうです。

1月27日付けの英「デイリーメール」電子版によれば、消費者問題を専門に扱う英国企業「Which?」がウェイトローズやセインズべリー、テスコ、モリソンズといった英国大手のスーパーで販売されているベーコンの1割以上が「水増しベーコン」だったという事実を暴露。

「Which?」は、先述のスーパーマーケットはベーコンのパッケージの原材料表示欄に水分量を記載していなかったとし、これは英国では法律違反となると主張しています。

この事実を受け、英国の消費者たちは、大手食品会社がベーコン以外にもソーセージやハム、チキンといった加工肉にも水増しをしているのではないかということを懸念しているといいます。生産者たちは加工肉にジューシーさを出すため、加工の際に液体を加えるのは必要だと主張していますが、水増し加工肉を販売することで食品会社は莫大な利益を得られるそうです。

ベーコンが調理中に縮んでしまう、という経験はありませんか? これはベーコンに含まれる水分量が多いから。消費者たちは水分量が多いことで加工肉の風味を奪い、肉がスポンジやプラスチック素材のような歯ざわりになってしまうという不満ももらしています。

「Which?」の担当者は、「各スーパーで販売している自社ブランドのベーコンを比較した際にも、水分含有量が異なることが分かった」と報告。15の自社ブランド製品のうち4つの商品は、水分量の表示をしておらず、これは法律違反にあたるとしています。水分量が一番多かったのは、モリソンズ社ブランドの「Morrisons Sizzlers rindless unsmoked British back bacon」という商品で、13%の水でかさ増ししていたことが発覚しました。

一番水分の量が少なかった商品は、モリソンズ社のベーコンの中でもっとも安い「Morrisons bacon」で、水分量は3%だったそうです。また、同じブランドの同一ベーコンでも水分量が異なる製品があるとのこと。例えば、英最大手の小売業チェーン「マークス&スペンサー」で販売されていた同一商品の水分量は9%も異なったのだそうです。

「Which?」のピーター・バイキャリー・スミスCEOは「スーパーマーケットが的確な表示を行っていないことを発見しただけでなく、法に反しているという事実も突き止めた」と話しています。

いつも食べているベーコンが水っぽくて肉本来の味わいが感じられないという方は、水増しベーコンを食べている可能性があるかもしれませんよ。ちなみに肉の旨みが凝縮されたベーコンというのは「乾塩法」または「湿塩法」という製法で作られたものだそうです。ベーコンを購入する際に気に留めておくと良いかもしれません。
(文:sweetsholic)

screenshot:dailymail.co.uk

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The Full (of water) English: How supermarket bacon is pumped with liquid to add weight (デイリーメール)英文