今年1月1日から新しい労働法が施行されたルーマニア。この法律の下では「魔女」や「占星術師」、「占い師」などにも自営業者と同様の16%の所得税が課されることになったため、現役の魔女たちは激怒。でも別の言い方をすれば、魔女や占い師は職業として認められるようになったということなのです。

この背景には、財政難に苦しむルーマニア政府の脱税対策の一環という現実があります。ところで我々日本人の感覚からすると、魔女って今の時代にもいるの!?  と思ってしまいそうですが、ルーマニアには魔術の文化がかなり古くから根付いており、魔女を名乗る人たちも少なくないのだと言います。

そんな怒れるルーマニアの魔女たちに追い討ちをかけるような出来事が発生した、と8日付けの英「テレグラフ」電子版が伝えています。

魔女と名乗るためには役所に「魔女」として登録後、営業許可を得てはじめて正式に魔女として認められるほか、予言が的中しなかった場合には罰金が科されて、場合によっては逮捕されてしまう可能性もあるのだとか。

この法律が可決されれば、魔女はクライアントに対して領収書を渡さなくてはいけなくなるほか、学校や教会近くでの営業は禁止になる可能性があるとのこと。これでは魔女の失業率が高くなってしまいそうではありませんか!

先月の労働法が施行されたときには、魔術の儀式で使われてきた幻覚作用を引き起こす成分をもつマンドレークという植物をドナウ川に投げ込み、政府を呪ったといいます。このほかにも、猫の排泄物や犬の死骸を使って呪いをかけたのだとか。

せっかくメディアにも取り上げられるこの機会にこそ、もっと賢い方法で魔術を使うべきでは……と思ってしまうのは私だけ? これからはお金を稼ぐにも、何かを呪うにも、もっと斬新なアイディアが必要になってくるはずですよ、魔女のみなさん! はたして、法律が可決されたときにどんな「呪い」を披露してくれるのか、期待したいところです。
(文:sweetsholic)

参照: Witches to get permit (テレグラフ)英文
写真: flickr daveynin