仕事や人間関係がスムーズにいかず、悩んでいるとき。大切な人を失って、心が塞いでいるとき。心のモヤモヤが拭い去れず、落ち込んでいるとき。身近な人からの慰めの言葉よりも、見ず知らずの人が何気なく放った一言が心にじんわり響くことってありますよね。

インターネット上の掲示板サイト「発言小町」に立てられた「他人の何気ない一言に助けられました」というトピックが大反響を呼び、今年1月には寄せられたコメントをまとめた本を出版するに至ったそうです。

「ええ話や、大好きこんなトピ!」「素敵なお話ばかりで鼻水、ズルズルです。」「このトピとレス、外では読めません。どれを読んでも泣けてくるから」「傷ついている時は、沢山のありふれた慰めの言葉より、心ある『一言』が効きますね。」とネットユーザーらがコメントしている一言ストーリーを同掲示板から抜粋してご紹介します。

●ある日の朝、寝坊してしまい膝も痛くて急げないので思い切ってタクシーに乗りました。運転手のおっちゃんが「仕事も失敗して、怪我もしてしまって何もかもうまくいかないんです」とぼやくと「長い人生でたまたま良くないことが近い時期に起こっただけだ。あなたは大丈夫だ。元気出して頑張りなさい」と言ってくれたんです。見ず知らずの人でしたが心にジーンと沁みました。

●大学院を卒業し大学に着任したての頃、自分の研究が上手くいかず、大学での人間関係にも悩み、講義も上手く出来ている気がせず落ち込んでいたとき、推薦状を書いた学生から志望していた所に受かったという報告を受けました。その生徒に「先生、どうも有り難う」と言われたとき、自分の仕事の意味を初めて解った気がしました。

●出産後、自分の育児がいいのか悪いのかも分からず、ひたすら頑張っていたときの事。通りすがりの年配の女性が息子を見て、「幸せそうな顔をした子だね」と言ってくださいました。この表現が自分も認めてもらえたようでとても嬉しかったです。

●中学でイジメられた。皆から無視され、馬鹿にされ、毎日が寂しくて悲しかった。ある日帰り道に通る公園で、一人ベンチに座るおばあちゃんに会った。なぜか惹かれて、少し離れて座った。挨拶をした。それから仲良くなるまで時間はいらなかった。毎日学校帰りに公園に寄り、おばあちゃんと沢山話をした。ある日おばあちゃんに、イジメられていることを言った。私は嫌われ者なんだよ。って言うとおばあちゃんは「私はあなたが大好きよ。」家族以外に大好きなんて言われたの初めてで。本当に救われた。

●昔スーパーのレジでバイトをしていました。人一倍内気で、トロくて物覚えの悪かった私。仕事もよくミスをしていて、上司から叱られる日々。周りのバイトの子達のように、上手に振舞えず、情けなく、もう辞めよう。そんな事ばかり考えていました。ある日、レジを打っていたら、一人のおば様が並ばれました。普通に接客し精算後、そのお客様から「ありがとう。私、よくここに来るけど、他が空いてても貴方のいるレジにしか並ばないのよ。あなた、いつも丁寧で親切だわ。他の人は忙しいとそんなの構わなくなるのに、貴方だけよ。これからも頑張ってね。」そう言って、微笑んで帰られました。この仕事をして初めて、「自分を認めてくれる人がいるんだ!」と思えて、目頭が熱くなりました。

●今ちょっと忘れてしまいましたが、何か出来事があって(看護士の)私は泣くためにトイレに駆け込みました。誰もいないと思っていたのに患者さんがいました。その患者さんがさりげなく言いました。「人生いろいろあるよね。ファンデーションかそうか?」と。私は患者さんを助けたいと思い看護師を目指していたのに、逆に患者さんから助けられました。私が今でも看護の仕事を続けていられるのも多く患者さん達に力をもらっているからだと思います。

●宝塚を受験するも、一次試験敗退でした。当時の私は18歳の小娘、九州からの受験で関西は良く分かりません。不合格を知って(帰りの船までの待ち時間を過ごすため)、港近くの喫茶店に入りました。店内はまだ「モーニング」の時間。私はオーダーのあと、ずっと不合格を嘆き泣いていました。すると、一人のお客さんが声をかけてくれました。理由を話すと、「宝塚を受けたことだけでも、立派!」と言ってくれ、次第に店内にいたお客さんに話が飛び火。「人生、これからや!」「あなたを応援してる人が、大阪にはぎょうさんおるで!」と、店中の人が、口々に励ましてくれました。本当に、あのときの感謝は、今でも忘れられません。

●若い方は勿論ご存知無いと思いますが、植木等さんが歌った流行歌で小さい私は何てふざけた歌を何とふざけたおっさんが歌ってるのだろう? と思いましたが年を重ね苦い体験後、なかなかだなあと感心する私がおります。「人生、悲劇は喜劇で終わる。。。 」
(引用・要約)

心がほわっとする話ばかりで、もらい泣きしてしまいそう。人ではないけれど、漫画「ドラえもん」のキャラクターたちの「人にできて、きみだけにできないなんて事あるもんか」「なんだ、こんな簡単な事が、なぜ今までできなかったんだろ」という台詞に励まされたという声も。もっと読んでみたいという方は、「発言小町 他人の何気ない一言に助けられました」のトピックにアクセスしてみてはいかがでしょう? 現在は「他人の何気ない一言に助けられました」の続編が話題になっているので、自身の経験を書いてみるのもよいかも。
(文:sweetsholic)

参照元: Adam Jones, Ph.D.(http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0419/309359.htm?o=2