小さな毬のような形をしたお茶に湯を注ぐと、茶葉の中から本物の花が咲く工芸茶。グラスの中で花開き、お茶の中で優雅にゆらめく姿は何度見ても心がときめきます。

工芸茶の注目すべき点は、お茶の味と香りを楽しんだあとは観賞用としての楽しみがあるところ。実はこの工芸茶、水をかえてあげれば1週間も鑑賞できるのですよ。これからは花とお茶を別々に買うのではなく、工芸茶ひとつでことが足りそうではありませんか! ちなみに工芸茶は花の種類やお茶の種類にもよりますが、1コ2~4元程度(約50円)から。コストパフォーマンスにも優れたお土産といえましょう。しかしながら観光地では1コ100円以上するので、購入前に見てまわるとよいかもしれません。

では、実際に工芸茶を淹れてみることにしましょう。日本のお茶専門店のホームページには書いていないところもありますが、飲む前には必ず工芸茶に熱湯を注いでゆすぎましょう。これはどの中国茶にもいえることです。特に工芸茶は職人さんたちが手作業で作るもの。そのまま飲んではバッチイのです。

グラスまたは茶器に熱湯を注ぎ、温めます。温まれば湯を捨てます。工芸茶を入れ、熱湯を注ぎます。茶葉が開き、花が顔を覗かせるまで2~3分間待ちましょう。2煎目以降は茶葉が開いているので、待ち時間は30秒程度でOK。これで3~4煎は十分おいしく(といっても、工芸茶は味より見た目重視のものが多いように感じますが)飲むことができます。飲み終えたら水を注ぎ、部屋やオフィスに飾りましょう!  可愛らしい姿に、癒されること間違いナシ。

最後に工芸茶についてのうんちくを。中国茶の歴史は紀元前に遡るといわれているけれど、工芸茶の歴史は浅く、今から約30年前の1980年代に安徽省(あんきしょう)で誕生したもの。お茶専門店「ルピシア」のホームページによれば、工芸茶の系統は二つあり、しっかりとした風味が特徴の安徽省産のものと、優しく穏やかな味が特徴の福建省中心で作られているものがあるのだそうですよ。

中にはジャスミンで香りをつけているものも。現在は丸い形に限らず、ハートに植物、動物や人形などの形をした遊び心溢れる工芸茶もあるようですから、工芸茶の形にもこだわって選んでみたいですね。

中国で購入するのと同じぐらい安価で質の高い工芸茶を販売するオンラインショップ「清香花楼」を発見しました。工芸茶を味わってみたい、鑑賞したいという方はアクセスしてみてはいかがでしょう?
(記者&写真:sweetsholic)

参照元:lupicia.com(http://www.lupicia.com/column/column.php?kaidt=2010-03-25