健康な皮膚をインクジェットプリンターで印刷し、負傷した部分に貼り付ければ損傷した皮膚が再生するという魔法のような「バイオプリンター」が誕生した。

SF映画の中でしかお目にかかれなかったこのスゴイ技術、米ニュースサイト日本版「CNN.co.jp」によれば、米ウェイクフォレスト大学再生医療研究所の研究チームが研究・開発を手掛けたものだという。

同大学の研究チームでリーダーを務めるアンソニー・アタラ博士によれば、 一般家庭やオフィスで使われているインクジェットプリンターをヒントに「バイオプリンター」を考案したのだそうだ。それにしても医療機器とプリンターを結びつけるという、柔軟な発想力が素晴らしい。

具体的な治療方法としては、患者から採取した皮膚のごく一部を細胞に分離させ培養。大量に増殖させたあと、「バイオプリンター」のカートリッジに設置して、患者の皮膚に吹き付ける。吹き付けられた皮膚細胞は、自然に新しい皮膚を形成し始めるのだという。負傷の種類や大きさにもよるが、新しい皮膚は数分から数時間で形成されるそうだ。レポートによれば、研究チームはバイオプリンターで健康な皮膚を作り出すことに成功してはいるものの、実用化に至るまでにはあと5年ほどかかる見通しだという。

この技術が実用化されれば、今まで難しいとされていた類の皮膚の治療にも効果が期待できるかもしれない。もともとは戦場で負傷した兵士の治療を目的に研究が始められたというこの技術、気になるのは実用化されたときの治療費用である。
(文:sweetsholic)

参照元:www.cnn.co.jp (http://bit.ly/gq5q4T
写真:flickr euthman(http://bit.ly/f7reBF