被災地したわけではないのに、震災後は仕事や勉強が手につかない、震災の映像を目にすると涙が出てくる、食欲が湧かない、……といった悩みを抱えながら毎日を過ごしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

インターネット上の掲示板サイトに掲載されている「被災してはいないのに、調子が悪い」というトピックには、同じような悩みをもったユーザーたちから多くのコメントが寄せられています。その一部を抜粋してご紹介します。

【掲示板に寄せられた悩み】

「夫は単身赴任中で、息子と二人暮らしです。被災者ではないのですが、震災後は日に日に頭痛や肩こり、目の奥や胃や胸のもやもや感が増え、恐ろしいほどやる気が出なくなっています。被災してない私ができることは、自分の仕事を粛々とやることだ、そしてお金を稼いで寄付をしようと思いつつ、気持ちがふわふわしたようになってしまって、何一つ集中できません。これは何なんでしょう? こんなときの気持ちの切り替え方や、もやもやとした感情を軽減させる方法も教えてください」

もしあなたの体調がここ数日よくなかったとしたら、寄せられた回答に目を通してみてください。「私だけじゃない」と、少しは心が楽になるかもしれませんよ。

 

【回答】

●このトピを読み、同じ様な方がいると解り安心しました。まだ3カ月の赤ちゃんと小学生の子供を抱えるのに、自分が情けなくて。テレビも消せばいいのに、余震が気になる為消せず…。ただ自分だけじゃなく、同じ様に感じてる方々がいると知り、少し楽になれました。日本中が少しでも安心して暮らせる日々が早く戻ってくる事を願ってます。

●私も調子が悪いです。無職だからさっさと職探しを再開しなくちゃいけないのに、気持ちが沈んでいます。自分、弱すぎ、、とほほ。地震直後に専門家が「津波のテレビ映像を見るだけでもショックを受けてPTSDになる人がいるから気をつけて」と言っておりました。テレビはいくつもニュース番組をはしごして見ないようにしています。

●災害で普段よりテレビを見る時間が飛躍的に増えました。被災地の画像が流れるたびに涙が止まらなくなる症状が出ています。食欲がないのに、何かしなければと無駄に動き回るので疲れますし、被災地ではないのですが余震で揺れが来ますので、不安も募ります。テレビで精神科の先生もおっしゃっていましたが、特に子どもは映像が記憶に鮮明に残るそうです。テレビを消す時間を作りましょう。

●同じような方がたくさんいらっしゃると知って少しホッとしました。北陸に住んでいて被災したわけでもないのに、頭痛や吐き気がおこったり、悲しく無気力になっているのは、私だけかと思っていました。

●西日本在住です。普段、テレビを見ないので、しばらく知らなかったのですが地震後、報道で行方不明者や津波の映像を見て、被害の大きさを知りました。それからか、地震鬱みたいになってしまって晩御飯の用意や買い物へ行けなくなってしまいました。阪神大震災の時は、物資援助をしたり、出来たのですが今回は自分自身が参ってしまって…。

●日本に住んでいないのに、(トピ主と)同じ症状です。日本を離れてもう10年以上たつのですが、自分にとっての日本という国の大切さを改めて思い知らされた気持ちです。

●読んでいて涙が出てきました。すこし、明るい、優しい音楽を聴いて、エネルギーを充填しようと思います。未来に、役に立てる私になるように。深呼吸して、心をつなぎましょ!

●昨日TVで心理学者の方が仰っていたのですが、日本人はこういう時に我慢する性格なんだそうです。非被災地では「被災地に比べたら」と我慢、被災地では「もっと辛い状況の避難所に比べたら」と我慢、過酷な避難所では「亡くなった方に比べたら」と我慢…これは長期的にみると精神的に良くないそうです。我慢は大事だけど、時には「こうしたい!」と言う事も大事。可能ならば自分を甘やかす事も大事。ゆっくり子供たちとおやつの時間を過ごすだけで楽になりました。

●私も皆さんと同じような症状で悩んでいましたが、このトピをみて原因がわかりました。被災していなくても、このような症状がでる人がたくさんいるということを、新聞などで広く世間に伝えて頂けたらな、と思います。報道関係者の皆さん、ぜひお願いします。

●人間は共感する生き物ですからね。被災地の映像などは見続けない方がいいですよ。ですから、震災の情報からは一度、離れましょう。そして、離れることに罪悪感を感じないでください。離れること=被災者の方を見捨てること、ではありませんから。まずはご自分の心身をいたわってください。

●自分は、被災自体たいした事が無かったのに体調を崩すなんて情けない…被災されてる方に申し訳ない…といった自己嫌悪の気持ちも作用してるんだろうと思います…。自分できちんと判断して情報を制限、あまり同じ情報なら繰り返し見ない事。判断の為に正しい知識を得ようとせめて努力はすること。自分に出来るだけの出来る事を積極的にやること。本に没頭するなど、考え過ぎない時間を多少作ること。以上を実践しています。

(引用・要約)

多くの人が「分かる」「自分も同じです」「このトピに感謝します」とコメントしています。

精神科医で作家の樺沢紫苑さんは、精神的ショックから体の不調を感じた場合は「睡眠をしっかりとること。無気力な状態で無理に出社すると、悪化する可能性があるので出社を控えること。ネガティブなニュースを見続けることで、気分がネガティブになり欝っぽくなるので、テレビを見るのはやめましょう」とアドバイスしています。

こうやって記事を書いている自分も、震災後は無気力になってしまうこともしばしば。音楽を聴いてリラックスしたり、DVDを観たりすることで精神状態を保つのがやっと……というのが現状です。みなさんも同じような悩みを抱えていたら、リラックスして過ごせる方法を探してみてください。

(文:sweetsholic)

参照元:Yomiuri Online「発言小町」(http://bit.ly/h44ulg
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