女子のみなさん、プロレスは好きですか? おそらく「まったく興味がない」「見たことない」という人がほとんどだと思います。しかしながら、意外と男性のなかにはプロレス好きが多いというのもまた事実。

現在もなお特別リングサイド並みのかぶりつきでプロレスを追い続けている人もいれば、「最近のプロレスはわからないけど」とは言いつつ、過去にプロレスに熱狂したことのある「プロレス者」の男性は、想像以上に多いのです。

ということで今回は、もしもプロレス男子に会ったとき、プロレスの「プ」の字も知らない女子が「お、こいつやるな!」とリスペクトされる「知ったか会話術」をお教えします。急いで『週刊プロレス』や『東スポ』を買いに行く必要はありませんヨ。

その1:「猪木さん」の発音に注意

燃える闘魂・アントニオ猪木。言わずと知れた伝説のプロレスラーです。賛否両論ありますが、猪木なくして今のプロレス界はありません。そんなアントニオ猪木こと、通称「イノキさん」ですが、プロレス者に「!」と思わせるためには「イノキさん」の発音に注意なのです。

誤:ノキさん。「イ」にアクセント。普通に「猪木さん」と言う時と同じ。

正:イノキさん。イ↑ノキさん。「ノキ」にアクセント。「しめじ」「えのき」と同様の発音。

その2:有名選手の名前が出たら、キャッチフレーズで応答

「東洋の巨人」ジャイアント馬場や、「革命戦士」長州力、「デンジャラス・クイーン」北斗晶、「人間山脈」アンドレ・ザ・ジャイアントなど、プロレスラーには必ずキャッチフレーズ的なニックネームが付けられています。これを覚えているか否かでは、プロレス者としての「厚み」が全然違ってきます。例えば、

男性「タイガー・ジェット・シンがさぁ~」

女性「インドの狂える虎!」

男性「そうそう、インドの狂虎こと、タイガー・ジェット・シンがね……」

女性「サーベルタイガー!」

男性「そうそう、シンの入場曲の『サーベル・タイガー』は名曲だよね」

女性「松永光弘!」

……などと、合いの手を入れる感じで言葉のキャッチボールしてみると、実に楽しく、会話をエンドレスで続けることが可能です。

1人のレスラーにつき、2~3個、いや、5個以上もキャッチフレーズが付けられていることもありますので、単語帳などを使って英単語を覚えるくらいのつもりで覚えてみると良いでしょう。

その3:「○○(選手)の○○(意外性のある技)がスゴい」を覚えておく

これは応用のきく1フレーズです。非常に便利なので絶対に覚えておくべきです。ポイントは「意外性のある技」であるということ。かといってデタラメだと、「ああ、こいつはプロレスを知らないな」と悟られてしまいます。例をあげると

誤:「アントニオ猪木の延髄斬りスゴイよね」→ふつうすぎる。

正:「ジャンボ鶴田のドロップキックはスゴイよね」→バックドロップやジャンピング・ニーをあえて語らず、ドロップキックに注目するとは……こいつ、できる!

正:「コンバット豊田のドロップキックはスゴイよね」→女子プロまでも……こいつ、できる!

正:「でも豊田真奈美の正面跳びドロップキックの美しさったらないよね」→すごい、すごいすごいすごーい!

しかしながら、各選手の必殺技でも、説得力のある場合があります。

誤:「獣神サンダーライガーのシューティングスタープレスってスゴイよね」→ふつうすぎる。ていうか、めったに出さねーし……。

正:「ヒロ斉藤とかディック東郷のセントーンって、いつ見ても重いよね」→ふつうだけど、そうそう! そうなんだよね!

その4:携帯の着信音は『パワー・ホール』

別に長州力の入場曲『パワー・ホール』である必要はありませんが、プロレスのテーマ曲にしておくと必ず仲良くなれます。マニアックな選手よりも、プロレス者なら誰もが知っているテーマ曲のほうがベターでしょう。『U.W.Fのテーマ(UWF)』、『J(ジャンボ鶴田)』、『サーベル・タイガー(タイガー・ジェット・シン)』、『スピニング・トーホールド(テリーファンク・ファンクス)』、そして『サンライズ(スタン・ハンセン)』などがオススメです。アントニオ猪木の『炎のファイター』や、大仁田厚の『ワイルド・シング』は、ちょっと恥ずかしい気もするのでやめておいたほうが良いかもしれません。

その5:名勝負を即答できるようにしておく

会話が盛り上がると、必ず出てくるのが「今まで見た試合の中でベストバウトは何?」という質問です。ここであまりにもマニアックな勝負を提示してしまうと、ドン引きされるばかりか、会話が進まなくなる恐れがあります。プロレス者ならば誰もが見たことのある、もしくは話題としては知っている試合にしておくのがベストでしょう。

誤:「やっぱ、鈴木みのるVSアポロ菅原かな」→えっ……。

正:「10.9(じゅってんきゅう)の武藤対高田はやっぱり印象的だなァ」→だよねー。あの会場の盛り上がりはハンパなかったよね!

正:「4.2橫アリの北斗神取!(よんてんによこありのほくとかんどり)※意味『4月2日に横浜アリーナで行われた女子オールスター戦のセミファイナルの北斗晶VS神取忍はスゴかったよね』」→うん、試合時間もスゴかった!

その6:プロレスラーが経営している飲食店などに行っておく

なかなか難易度が高そうに思えますが、そう難しい話ではありません。1軒だけでOKです。「行って、食べた」という事実が重要なのです。なるべく有名だったレスラーのほうが良いでしょう。

誤:「IWAジャパンの浅野社長が新宿二丁目で経営している定食屋『花膳』のランチ弁当は安くてうまい」→えっ……、そ、そうなんだ!

正:「デンジャラスKこと川田利明が成城学園から徒歩10分ほどのところでやってるラーメン屋『麺ジャラスK』の激辛味噌カレーラーメン「麺ジャラスK」は、意外とおいしかった!」→なにっ!

その7:会話が盛り上がったら重低音ストンピング

飲み会などでプロレス話で盛り上がったときに、「すごーい!」「うけるー!」など、いかにも女子的な喜び方は「しょっぱい」です。無表情でもいい。無言でも良いので、椅子に座りながら足をドンドンと踏み鳴らしてください。X-JAPANのYOSHIKIがみせる、両足を使った高速バスドラのごとく、ドドドドドドドドド……と足を踏み鳴らしてください。これが、感動したときにプロレス者なら無意識的にやってしまう、通称「重低音ストンピング」です。2階のお店などでは迷惑になるので、1階のお店が望ましいでしょう。

その8:勝負時は、女子プロの悪役ヒール式メイク

最近は、「分厚くて真っ黒いアイライン」も、そう珍しいメイクではありません。ごく自然に、女子プロレスのヒール風(悪役風)メイクができる時代がやってきたということです。ダンプ松本ひきいる「極悪同盟」や、ブル中野ひきいる「獄門党」のメイクをしていても、なんら違和感はありません。もしも意中の男性と「ガチンコ」の勝負になりそうなとき。ヒール式メイクをシュートサインとしてください。プロレス者なら、いつなんどき誰の挑戦でも受けるはずです。

その9:レスラー式呼吸法をマスターしておく

息切れしたときや、ファイト中に「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッハアッハアッ」と言っているようでは、いたって普通の女の子。もしくは大仁田厚の熱狂的ファンかと思われてしまいます。せっかくの息切れも、プロレス女子ならばプロレス頭を使ってプロレス式に昇華してほしいところ。オススメなのは、プロレスラー独特の呼吸法です。お城好きでも有名なドラゴン・藤波辰爾の「ハハアッハハアッ呼吸」や、黒のカリスマ・蝶野正洋の「エヘヘヘッエヘヘヘッ呼吸」などが特に有名なので、マスターしておくのも良いかもしれません。

(文=長州ちなみ
photo:flickr pboyd04

▼麺ジャラスK。おいしいですよ!