北海道長万部町のゆるキャラ・まんべくん(8才)が、なんと小説を書いていたことが判明した。

これは、1カ月ほど前にツイッター上でまんべくんがつぶやいたもの。毎度、破天荒な名言をつぶやく、まんべくんが考えた小説とは、いったいどんなものだろうか。

タイトルは『絶望ミルク』らしい。これだけではまったく予想がつかないが、北海道在住なだけに、乳牛から搾乳できなくなるという話しだろうか? 目からうろこの仰天ストーリーは次の通りだ!

『絶望ミルク』

薄暗い森の中、一軒の家が建っていた。立派なお屋敷で、大きな庭もついている。そうミステリアスな感じの洋館だ。 その洋館には幽霊が住んでいる。そんな噂が立ち上り、この屋敷に寄り付く者は誰もいなくなってしまった。 ちなみにこの家の主は俺ッ!

チャイムの音が鳴り響いた。お客さんが来たようだ。俺は食後のコーヒーをテーブルに置くと、玄関口に行った。 「あの……すみません」あどけなさを少し残す少女だった。不安げに俺の事を見つめている。「道に迷ってしまって」

「それは大変ですね。とりあえずおい、上がれよ!」 「でも……」 男の一人暮らしと思われる家に少女一人で入るには勇気がいるんだろうな。彼女は少し躊躇した。 しかしよほど疲れていたのか、暫くすると彼女は会釈して家の中に足を入れた。

「おい、飲めよ!(←ホットミルク)」 俺はレンジでチンをしたミルクに少し砂糖を加えて彼女に差し出した。彼女は遠慮がちに小さく頷く。 「どちらへ行こうとしていたのですか?」 吐息でミルクを冷ます彼女に、俺は問いかけた。彼女は押し黙った。

「……わからないんです」 消え入りそうな小さな声だ。その身体は底知れぬ不安に小刻みに震えていた。 「私……名前も、何処から来たのかもわからないん……です」 今にも泣き出しそうな表情だ。俺はそんな彼女に不覚ながらに萌えた。

「思い出すまでずっとここにいてもいいよッ!」 俺は勤めて優しくそう言った。彼女は少し安心したようだ。強張っていた顔の表情が少し緩んだ。 「それは悪いです」 「一向に構わんッ!」 彼女が断りを入れると同時に真剣な顔で瞬間的にそういうと、彼女はようやく承諾した。

彼女を空き部屋に案内し、俺は再びリビングに戻った。何かいい事をした気分に浸っていた俺はそのままソファーの上で寝落ちしてしまった。…どれくらい寝ていただろうか。ふと彼女の様子が気になり、部屋のドアをノックした。ガシャガシャ…グワッ

ノックを省略して半ば強引に突入した彼女の部屋…「!」おれは自分の目を疑った。…なんと誰もいないッ!!! っていうか家具もすべてなくなっていた!俺は何とも言えない感覚に下腹部に鈍痛が走る!嫌な予感…すかさず自分の部屋に戻ってみると…

自分の部屋のものもすべてなくなっていた。「やりやがった…」彼女は新手のスリだった。  糸冬 了

(著:まんべくん/ツイッター@manbe_kunより引用)

この小説について、自称・小説マニアのNさんにお話を伺ってみたところ、「実につまらない。ファンなら絶賛するでしょうが、まんべくんもこれで喜んでいるようではまだまだですね。でも文の書き方はしっかりしています。まんべくんの中の人もがんばっているのでしょう。次回作に期待です」と、たかだか8才児相手に大真面目な辛口コメントを残し、ドヤ顔で帰っていった。

むしろ、8才とは思えない文章力に驚きはしないのか。「俺」の言葉遣いが時々乱暴なのは若干気になるが、これも彼の持ち味。将来、大作家まんべくん先生と呼ばれる日が来るかもしれない!

(文=ricaco)

参照元:togetter.com(http://togetter.com/li/140534