今や空前の韓流ブーム。韓国の歌手やタレントが人気を博し、韓国料理のお店も多く見かけるようになりました。特にコリアンタウンとして知られる東京・新大久保では、以前にも増して店舗の数が増え、週末ともなると全国から多くの観光客でにぎわっています。

観光客のお目当ては、人気韓流スターのグッズや韓国の美容化粧品、そしてなんと言っても焼肉です。本場の味を国内で楽しめるとあって、夕方にもなると、各店舗には長蛇の列が。そして、夏に欠かすことのできないかき氷も人気のひとつです。韓国のカキ氷「パッピンス」は、日本のものとちょっと違っていて、盛り付けも味も韓国流なのです。


この街がコリアンタウンとして発展を遂げたのは、1950年代といわれています。当時ロッテの新宿工場が操業を開始したのをきっかけに、現在のような街が形成されたようです。

以前は町並みにも、どことなく暗さがあったのですが、最近ではブームに後押しされるように、綺麗でおしゃれなお店が増えてきました。週末は全国から韓流スターのグッズを求めて、さまざまな年齢層の女性が訪れています。記者(私)が確認したところ、男性1に対して、女性9くらいの割合でしょうか。女性客の多さには、本当に驚かされます。

6月に入ってから暑い日が続いているので、飲食店ではパッピンスをオーダーする人が多いようです。これは韓国のかき氷で、練乳、餡子、アイスクリーム、フルーツやコーンフレークをトッピングした氷菓です。大きなボウルに入ったものを、ぐちゃぐちゃとかき混ぜて溶かしながら食べるのが一般的。

記者も実際に食べてみました。日本のかき氷に比べて、中身(具)が多いのが非常にユニークです。フルーツの酸味や、アイスクリームや餡子の甘さが、混ざり合って一度にいろいろな味を楽しむことができます。かき氷ではあるものの、日本人の感覚からすると、あんみつやみつまめに近い感じでしょうか。

見た目以上にボリュームがあるために、食べ切らないうちに氷が溶けてしまいます。ですが、本来は2~3人で大きなボウルをかき混ぜて食べるもの。溶けてからが本当のパッピンスといっても良いでしょう。

ちなみに、新大久保でもパッピンスを食べられるお店は数多くあるのですが、お店によっては、手抜きでは? と感じるものを提供しているところもあるのでご注意を。最近出来たお店よりも、以前から商売をしているお店の方が、比較的安心して利用できると思います。この街を訪れる際には、一度下調べをして行くと良いかもしれませんね。

(文、写真=チャーミー)