禁煙をするために使うニコチンパッチやガム。妊娠中の女性が使用すると、胎児に悪影響があるかもしれないことが海外の研究でわかったそうです。

海外サイト「mail online」によると、中毒性物質は胎児に吸収され、将来的に高血圧や心臓病の原因になりうるのだそう。

ニコチンは、胎児がお腹の中にいるときに血管の中に有害物質を形成してしまう原因になると、アメリカの研究者たちは考えています。活性酸素種と呼ばれる有害物質は、半永久的に血管を損傷させるため血管が正常に機能しなくなり、それによって高血圧や心臓病が引き起こされる可能性があります。

タバコは乳幼児の突然死、未熟児、奇形児、小児病のリスクを高めるため、喫煙する女性は妊娠中は禁煙をするように強く勧められています。医師たちは妊婦たちに、体内にニコチンを吸収させて喫煙を促すニコチンパッチやガムを使わないで禁煙するよう勧めていますが、それでも止められない人が多いのが現実です。

イギリスの薬理専門誌に掲載された研究では、ニコチンにさらされたラットの赤ちゃんの血圧が高かったことが明らかに。高血圧は動脈と心臓に過度な負荷をかけるため、心臓発作や脳卒中のリスクとなります。

「喫煙だけでなく、ニコチンパッチやガムの使用も子供への長期的な悪影響があるという、否定しようがない因果関係を私たちは発見しました」とカリフォルニアにあるローマリンダ大学医学部のダリャオ・シャオ医師。

イギリスの国民医療サービスによると、子供がいる女性の4分の1以上が妊娠中でも喫煙をしていた、もしくは妊娠が分かるまで煙草をやめなかったそうです。ニコチンパッチやガムを使った女性が、正確には何人いるのかは明らかになっていません。

パッチよりもガムのほうが効果が穏やかなため、何らかのニコチン治療が必要な妊婦には、医師はガムを使うように勧めています。

イギリス心臓病支援基金の副所長であるジェレミー・ピアーソン教授は次のように話します。「妊娠中にニコチンにさらされると胎児にすぐ悪影響を及ぼすだけでなく、子供が大きくなってからも心臓病や循環器疾患のリスクを増加させるかもしれません」

どんな形であれニコチンは妊娠中の女性にとって悪影響がありますが、パッチやガムなどのニコチン置換治療法は喫煙そのものよりも悪影響は少ないそうです。

とはいえ、世の中にはニコチンを含まない禁煙方法がいくつかあるので、妊娠中の女性が喫煙をやめられないといって赤ちゃんをリスクにさらすのは言い訳できることではないでしょう。

(文=keikana)
参照元:mail online (http://p.tl/MQxp)