米国やイギリスを始め、世界各国で食べられているチョコレートバー。イギリスの中学・高等学校(セカンダリースクール)では昼食時ともなると、サンドイッチを食べた後にスニッカーズやマーズバー、キットカットといったチョコレートバーをおいしそうに頬張る生徒たちをよく見かけるものです。

子どものいるイギリスの一般的な家庭にはチョコレートバーのファミリーパックを常備している家庭も少なくないことから、チョコレートバーはイギリスの食文化に根付いたものといえましょう。

さてそんなチョコレートバーですが、イギリスの北部に位置するスコットランドではなんと、「揚げて」食べる習慣があるのだとか。チョコレートバーはチョコやナッツやキャラメルがふんだんに入っているため甘くて高カロリーなものが多いのに、さらに揚げるという画期的で少しばかりおバカな発想。これは試してみるしかありません。実際にマーズバーを買ってきて揚げてみることにしました。

まずは下準備から。用意するものは、マーズバー、小麦粉にパン粉、卵にサラダ油。マーズバーは調理する直前まで、冷蔵庫で冷やしておきましょう。

エビフライを作る要領で、マーズバーに小麦粉をまぶし、溶き卵にくぐらせます。パン粉の中で転がし、160~170度に熱したサラダ油に投入。1~2分したら裏返して更に1~2分揚げれば出来上がりです。

試食する気も失せてしまうような見た目にたじろぎながらも、「これはスコットランドが誇る揚げマーズバーなんだ!!」と自分に言い聞かせて、ガブリ。

チョコレートをコーティングした衣はサクサク、齧ると中からキャラメルがとろ~り。意外とおいしい、というか本気でおいしいです。バニラアイスを合わせて食べるとより一層おいしいかも、という心臓に悪そうな組み合わせを思いついてしまいました。体に悪そうなのに、一口頬張ると、もっと食べたくなる味なのです。これは危険!!

スコットランドでは、国民食ともいえるフィッシュ・アンド・チップスの揚げ衣をマーズバーを始めとするチョコレートバーにつけて揚げるのが主流だそうです。しかしながら、個人的にはエビフライやトンカツの衣をつけた方がサクサク感と油の切れ具合がいいように思います。

みなさんも、次回フライを作る時にはぜひ、スニッカーズやマーズバーを揚げてみてください。その際にはバニラアイスを添えるのをお忘れなく!

(文、写真=sweetsholic)

ライタープロフ(https://youpouch.com/sweetsholic/

▼これが、揚げマーズバーのすべてだ!