今月、日本で放送された「鳥人間コンテスト」(日本テレビ)。人力プロペラ機ディスタンス部門で優勝した東北大学パイロットの名セリフが話題になるなど、お茶の間に感動をもたらしました。

鳥人間コンテストは日本だけの風物詩ではないようです。ロシア・モスクワでも7日、自作の飛行機で飛行距離を競うレッドブル主催の「フルークターク」が開催されました。この競技は91年にオーストリアでスタートし、今では世界各地で開催されている大人気イベントなのだそう。

ところが、このコンテスト、本来は飛行距離を競うはずなのに、飛ぶ気がまったく感じられないデザインばかり。その機体はどれも仮装大賞を連想させるもので、「蚊」や「鍋」、「ザリガニ」「円盤」「スターリン像」など、翼もプロペラもなく、ビジュアルを重視。当然ながら、少しも飛ばず、海目がけてドボーンと派手に落ちていきます

これに対し日本のネット掲示板では、次のような声が。

「昔の鳥人間コンテストはこんなんだった」「こういう方が面白い、日本のはマジすぎてつまらない」「鳥人間の意味を履き違えてる」「俺の人生晴れ時々大荒れ」「みんなパーティー気分で競技するなかマジで記録ねらうのって決まって東洋人」「昔の鳥人間コンテストはシリアス部門とコメディ部門に別れてた」「何が面白いのか全く分からない」「ウケ狙いばかり続くのも飽きるよ」「日本はいつからあんなマジでやるようになったんだよ」「でも今年は面白い奴いたじゃん」「飛ぶ気なさすぎにも程があるだろ」「たぶん鳥人間ってこういう面白さを内包してたと思うんだ」「コミカル部門を復活させるべき」

などなど、鳥人間コンテストの本来の目的について議論がされています。確かに日本のは本格的で、名物パイロットでもないかぎり笑いの場面はありません。ですが、出場する彼らの熱意や強い意志は、視聴者に予想もしていなかった感動を与えてくれるのも事実。

お笑い飛行を復活させるのであれば、日本も新たに「フルークターク」コンテストを導入させた方がいいかも?

(文=ricaco)

参照元:YouTube=afpbbnews (http://p.tl/E9XV

▼飛ぶぞ! と強い意志が感じられるパイロットの表情。
だが機体はどう見ても、ハムスターの車輪だ!

▼チームの強い結束。レーニンで飛んでやるぞ! 翼はないけどね!

▼ガチで飛ぼうとしたがダメだった。レーニンあとは頼んだよ

▼レーニンいっけえ〜〜! ぎゃーっ!!