地域猫という言葉を聞いたことがありますか? 少しでも殺処分される数を減らしたいと、捨て猫を町ぐるみで管理する活動のことです。

アメリカには個人でとんでもない数の捨て猫を管理している女性がいるようです。海外サイト『daily mail』よりご紹介いたします。

猫に囲まれて満面の笑みを浮かべているのはアメリカ、カリフォルニア州在住のリニアさん。1981年の離婚を機に約1万5000坪の広大な土地を利用して猫の保護施設『The Cat House on the King』を始めました。小さい頃、母親から動物を飼うことを禁止されていた思いを、一気に開放させたかったのが、きっかけだそうです。

これまで受け入れた数は19000匹にも上り、今や世界でもっとも大きな猫の保護施設となりました。現在、猫の数は700。餌の費用は1週間でなんと4万260ドル(約307万円)にもなり、1日あたり5751ドル(約43万円)が必要となります。莫大な費用ですが、政府からの援助を一切もらわず、寄付によって運営されているそうです。

猫は家中で走りまわり、あちこちで爪を研ぎ、当然、インテリアは荒れ放題。しかし「私が猫だったら同じことをするわ」と、リニアさんはとても寛大です。加えて施設内ではケージに入れず、里親が見つかるまで好きなだけ滞在できるので、迷い猫にとっては天国のような場所。

そんな施設の噂を聞きつけた心ない人が、玄関先に猫を置いて行くこともしばしば。時には、ペットを飼うには部屋が狭すぎるという理由から、ニューヨークから空輸されて来ることもあるそうです。捨て猫の命を1番に考えているリニアさんは、もちろんすべて引き取っています。そうした活動についてを尋ねられると、「私はクレイジーじゃないけど、やっていることはクレイジーだと認めるわ」と笑顔で応えました。

こうして集まった猫たちの形、色、サイズも様々。不思議と、この施設に来るとみんな友達になってしまうそうです。また、保護の対象は猫だけにとどまらず、15匹の犬も一緒に暮らしています。

保護施設を築いて19年。リニアさんは総勢25人のスタッフと共に、毎日猫の世話に奔走しています。「自分の今までの活動にはとても満足しています。でも、まだまだ始まったばかりです」と意欲的です。

(文=カトーゴー)
参照元サイト:daily mail (http://p.tl/KW-d)