去る2009年、世界中の15歳を対象に読解力のレベルを調査したところ、イギリスのレベルが想像以上に低かった事実が判明し、国をあげての大問題に発展しているようです。

ちなみにトップは、中国の上海。どれくらい差がついてしまっているかというと、イギリスの子供たちのレベルは上海の同年代の子供たちよりも、なんと1年半も遅れているらしいのです。

それだけではありません。イギリスは、15歳の読解力レベル世界ランキングのトップテンにすら、入れませんでした。2位の韓国そして3位のフィンランドとのレベルの差は、1年。その他には、オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・シンガポール・香港、そして日本がトップテン内にランクインしています。

調査をしたのは、世界経済協力開発機構。信用度の高い調査機関によるこの結果を重くみたのは、日本の文部大臣にあたるイギリスの学校大臣ニック・ギイブ氏でした。「読解力において、現在他国と越え難いほどの大きな溝ができた原因は、今までイギリスの教育や社会が読書を軽く見ていたからという一点に尽きます」とギイブ氏。実際に、イギリスの10代の約40%が日常的に本を読まないのだそう。

またギイブ氏は、イギリスがここ9年間国際舞台で活躍していないことも、読解力のレベルが他国より圧倒的に低いという点に関係しているのではないかとの見方をしています。「小学校低学年のうちから、毎日30分ずつでも楽しく読書する。その積み重ねは、1年間学校で勉強したのと同じくらいの価値になるのです」

ギイブ氏は今後、若い世代の読書離れを食い止めるため、多くの手を尽くす予定です。「我が国の作家、チャールズ・ディケンズやシ・ブロンテ。ジョージ・オーウェルにイアン・マーキュアン。世界に誇れる作家がこれだけいるのだから、我々も世界一の読書家になれるはずです」

さて一方、我が国日本はどうでしょうか。さきほどの15歳の読解力世界ランキングをみると、トップテン内には入っているものの、順位は8位という結果に留まっています。現在勢いのある中国とのレベルの差はおよそ1年、韓国との差は半年。同じアジアの国としてレベルアップするために、日本の若者はもう少し読書に励んだ方がいいのかもしれませんね。

(文=田端あんじ)

参考元:dalymail.co.uk(http://p.tl/BWQe