携帯電話というカテゴリーにおさまらない、アップルの秀作iPhone。最新モデルのiPhone4Sが登場して未だ間もないですが、これで撮影した映像が美しすぎると、現在インターネット上で話題になっています。

撮影監督を務めたのは、フランスの若き映画製作者Mael Sevestre氏。全編iPhone4Sのみで撮影し、アップルの編集ソフトFinal Cut Pro7で編集を施しただけという、シンプルな手法でありながらあまりにも美しいショートムービーは、まるで本格的に撮影された映画のよう。

ストーリーは、ひとりのカメラマンが写真を撮るために森を歩きまわっているところから始まります。美しい景色が広がる高台で撮影をはじめたカメラマンが、ふとファインダーを覗くと、そこにはいないはずの美しい女性の姿が。

触れようとして手を伸ばした瞬間、女性は本を落として消えてしまいます。女性が残した本に書かれた名前、そしてカメラマンが持つカメラに書かれた名前。そこに、女性が写り込んできた秘密が隠されているという、ちょっぴり不思議なお話です。

俳優たちの表情や景色の美しさはもちろんのこと、画面に映る光がとにかく美しく、「本当にiPhone4Sだけしか使ってないの?」と何度も驚いてしまうこと必須のこの映像。iPhone4Sとセンスさえあれば、今すぐにでも監督デビューできそうという錯覚すら覚えます。

Mael氏曰く、iPhone4Sで映像を撮影する上でただひとつだけ問題点があるのだとか。それは、上から下あるいは下から上へとカメラをターンさせる際に、映像に乱れが出てしまうところです。アップルの関係者にこの問題点が伝われば、おそらく来年か再来年あたりの発売が噂されているiPhone5で改善されているはず。

それまで待つか、それともiPhone4Sを購入するか。いま携帯電話を変えようか迷っている人にとっては、悩みの種でしょう。でもiPhone4Sでもこれだけ素晴らしい作品が作れると知ってしまった以上、次の最新モデルの発売まで待てないかも!? 消費者の葛藤は続きます。

(文=田端あんじ)

参考元:vimeo.com http://p.tl/ejSb

▼美しすぎます