晩秋を迎え、グルメにも観光にも最適なシーズンですね。特に今年は円高も手伝って、海外旅行しやすい環境が整っています。

ここでオススメしたいディスティネーションがアメリカ・シアトル。抜けるような青空に映える広葉樹を彩る赤や黄金色の美しいこと。秋から冬を迎える今が最も美しい時季といえるでしょう。また、スターバックス発祥の地、カフェの街でも知られているので、落ち葉が舞う並木道を歩きながら、美術館やカフェめぐりをしてみてはいかが? 本場のシアトルコーヒーやカフェラテがさらに美味しくなりそうです。

ここでぜひ泊まってもらいたいのが、「ホテル モナコ シアトル、アキンプトン ホテル」。「金魚を貸してほしいの」とチェックイン時に伝えれば、滞在中、もれなく透明なガラスに入った金魚が部屋についてきます。しかも無料で!

1997年のホテルオープン当初から始まったこのユニークなサービス、自宅を離れて寂しいであろう旅行者の心を癒すためにホテル側が考えたアイデアなのだとか。母体のキンプトングループがペット連れの旅行者に対してフレンドリーなホテルであることをコンセプトにしているのもあり、まるで自宅にいるかのようにゲストにくつろいでもらうために「旅行にペットを連れてこられないゲストにも温かい癒しを……」と金魚の貸し出しをしているのだとか。

さらには、滞在中の金魚の世話はホテルスタッフがしてくれるので、旅でちょっとセンチメンタルになったときなど、朝晩のひとときに金魚をながめると癒されることでしょう。ゆらゆらと水中に浮かぶ可愛らしい金魚は、無機質になりがちなホテルの部屋をまるで自宅にいるかのような気持ちになれるように演出してくれます。

ペットフレンドリーのサービスも、ここまでくるとホテルのウリ。金魚を求めて泊まりに来る人がいるかどうかはわかりませんが、このサービスは14年も続いているのだから、きっと評判がいいのでしょう。部屋にあるバスローブや靴下までもがシマウマ、チーター、ヒョウなどのアニマル柄で、気分は動物園か、はたまたサファリか!? といった趣。気にいったら、ホテル内ショップやホテルのホームページから購入できるのも嬉しいサービスですね。価格を円に換算すると、円高特典感満載なのが一目瞭然です。

毎週金曜の夕方にはロビーでのワインサービスがあり、ペット連れで参加してもOK。ペットがいない人もペット連れのゲストとのコミュニケーションはスムーズ。なんたってここはシアトル、スターバックス発祥のカフェ文化の地だから、人と人との垣根が低いムードがあるので、つかみはペットの頭をナデナデ、でOKです。

ホテル モナコ シアトル、ア キンプトン ホテルのあるシアトルは、私が勤務するホテルサイトの会社、エクスペディアの本社があり、年に1回は足を運んでいる街。このホテルはラグジュアリーホテルながら「アリスの国」のような可愛らしいインテリアが評判で、このホテルを目当てにシアトルに来るゲストもいるというもっぱらの噂。

エクスペディアのオフィスは郊外なので、このホテルとはちょっと離れているのですが、出張に行く度に最終日や、1、2日休暇をとって必ずこのホテルに宿泊し、シアトルの街中でブラブラできるようにしています。こういった素敵なホテルは今が本当に泊まりどき。円高差益や直前予約を使ってとれば、今ならとってもお得に泊まれるのです。部屋がとにかくラブリーなので、女子二人で泊まっても、おしゃべりが盛り上がりそうですね。二人で泊まったら、海外は1泊1室の値段なので、一人分の値段が半分になって、さらにお得です!

――海外旅行でホームシックにかかる人もこのホテルに泊まればそんな想いとは無縁。温かなおもてなしを受けて秋から冬にかけてのシアトルを堪能してください。円高の今は宿泊以外にもお買い物もお得感がたっぷり!レストランで味わう旬のサーモン料理も信じられないくらい安くて美味しいものを食べられるのでオススメです。

(文・写真=木村