鉛筆で字や絵を書いていたら、いつの間にか指や小指側の手の端の部分が真っ黒になった経験……誰にでもあると思います。キレイに書けても、手で「ベーッ」とこすってしまい、汚れてしまうのです。手だけではなく、紙も汚れてしまいます。ついでに心も汚れてしまうかも知れません。

では、どのくらいの濃さの鉛筆から「ベーッ」となってしまうのでしょうか。濃さの違う鉛筆、薄い方から9H、8H、7H、6H、5H、4H、3H、2H、H、F、HB、B、2B、3B、4B、5B、6B、合計17種類を用意して、実際に調査してみました!

モニターは都内の会社に勤務する独身女性2人。年齢は共に30歳ていどです。さらに、2人とも筆圧が高いといいます。

まずは絶対に「ベーッ」とならないであろう、極薄の9Hから実験開始。カリカリッとした音と共に、うっすーい字が書かれました。もちろん指でこすっても「ベーッ」はナシ! しかし鉛筆の芯が相当にカタイようで、筆圧高め女子に至っては、紙が破ける寸前でした。

一方、メチャメチャ濃い6Bなどは、当然ながら「ベーッ」となります。これは当たり前。しかし芯が柔らかくて書きやすそう! んでもって、変化が起こり始めるのはだいたい「F」くらいからのようです。H系とB系の中間地点、それが「F」。

「F」の次に濃いのは、みなさんおなじみの「HB」。その次が「B」で、その次が「2B」。一人の鉛筆女子は「2B」で、もう一人の女子は「F」から「ベーッ」が発生しました。また、どの鉛筆が使いやすいか聞いてみたところ、「2H」~「HB」という結論に達しました。

かなり筆圧の高い人は「2H」や「H」や「F」。そこそこ筆圧の高い人は「HB」などが、手を汚すことなく使いやすい鉛筆かと思われます。というか、もっともなじみのある「HB」が一番なのかもしれません。HBが攻守ともに最強ということで、よろしくお願い致します。
(文・写真・動画=藤波たつお)