世界にはさまざまなお菓子が存在します。ココナッツミルクに餅粉やタピオカ粉を合わせた東南アジアのもっちりスイーツに、ナッツやハチミツをたっぷり使った濃厚なアラビアンスイーツ。

世界には知られざる魅力溢れるスイーツがたくさん! このコーナーでは、ポーチ編集部が海外で発見した「日本人の口にも合いそうな」お菓子をレポートします。

東南アジアを訪れたことのある人ならご存知だと思いますが、アジアのカキ氷はこれでもかというぐらい具だくさん。そしてなんともカラフル! なかでも記者のイチオシは、甘さ控えめの金時豆にたっぷりのココナッツミルクと、ニュルニュルとした緑色の物体にパームシュガーで作ったシロップがたっぷりかかった「チェンドル」です。暑い日に汗を拭いながら食べるチェンドルは、格別のおいしさ。

マレー系、インド系、中華系の主に3つの民族が暮らす多民族国家マレーシアでは、どの民族もチェンドルが大好き。マレー人にはマレー人の、インド人にはインド人のお気に入りのチェンドル屋台があります。チェンドルは首都クアラルンプールを始め各地で食べられますが、マレーシアでの本場は観光地としても名高いマラッカ。

マラッカのチェンドルを食べ歩く中で、日本人テイストのものを発見しました。マラッカ産のパームシュガー「グラ・メラカ」の濃厚な味わいに、あっさりとした金時豆を引き立てる新鮮なココナッツミルク。緑色の物体は寒天のような食感と味で、シロップに絡めるとまるでみつ豆のようです。このデザートはシンプルなだけに、シロップのおいしさが決め手かも知れません。

チェンドルを出す店はたくさんありますが、マラッカの中華街にあるジョンカーストリート沿いの『Famosa Chicken Rice Ball』のものは申し分のない味。マラッカを訪れることがあれば、ぜひチェックしてみてくださいね! ちなみに値段は3.5リンギッド(約85円)。

(取材、写真、文=sweetsholic

▼『Famosa Chicken Rice Ball』のウリは、本当はチキンライスです