世の中には結構身近なところに不思議が転がっているものです。今回見つけた不思議はコレ。とある住宅地に設置されていた自動販売機。

飲み物を購入しようとお金を入れたところ、なんだかスゴイ違和感。なんと、いつもよりも高い位置にコインを入れるところがあるのです。

まさかと思いながらも、自販機の一番上の覧にあったお目当ての飲料を購入しよと手を伸ばしたら……!

もう、何かのイジメかと思いましたわ。まったく手が届かないのです。指先でさえ、かすりもしません。記者の短い腕をあざ笑うかのような、この自販機の悠々と君臨する様、とても悔しかったんですわ。

この日の記者の身長(163センチ+靴底7センチ)ということで、計170センチはあったと思いますが、それでも届かないとは。指先をピーンと伸ばしても、それでも、あと20センチほど一番上の覧の商品を購入するのに足りないとは。

足元を見ると、自販機の下にはおよそ50センチほどの高さのコンクリート台が。なんで、こんな場所に……。もう、愕然としましたわ。かといって、コンクリート台に上ってまで購入しようという気は、ちっとも起こりませんでした。

長身者だけが購入権があるというの? 背丈が足りない人は、身の丈にあった覧の商品を購入しろとそういうことですか。そうかそうか、納得! って、んなバカな!

この件について、東京コカコーラボトリング地域担当窓口に問い合わせてみたところ、「自販機が設置されているコンクリートのなかに水道管のメーターが入っているんです。(上の段の商品が売買できないことも)ビルオーナーとの間で、承知で置いています」とのことであった。

詳細は不明ですがメリットはオーナーとメーカー相互にあるんだそうな。一方、購入できなかった記者の気持ちはやや蔑ろにされているような気もしましたが、色々と事情があるに違いないと思いまして、もうそれ以上質問するのをやめました。

ちなみに月の売り上げは? と尋ねたところ「企業秘密です」とのこと。今では一番上の段の販売数が気になって、夜も寝られません。

皆さんのお住まいのお近くにも「何なのコレ!」という不思議なものがありましたら、ぜひPouch編集部までご一報くださいませ。ナゾ解明のお役に立ちたいと思います。

(取材、写真、文=めるりんこ)