【第38回 政治家に倣う合コン術】
皆様は、「政治家」と聞くと、どのような印象を受けますか? なんとなくあまり良いイメージが持てない、という人がほとんどかと思います。実際のところどうなのか……という点はさておき、実は政治家の立ち居振る舞いから、恋愛に生かせる部分もあるんです。

まずは、「人の名前と顔を覚える」ということ。複数名の合コンなどで、開始早々いっきに自己紹介が始まってしまうと、全員の名前が覚えられず、後々困ったという経験をお持ちの女性も少なくないかと思います。

対して政治家さんの場合は、「人の名前と顔を覚える」というのは、重要な能力の1つです。

例えば、何らかの会合で、有権者さんを紹介されたとします。数ヵ月後、別の会合で同席した際に、きちんと名前を覚えているかどうかで、政治家としての印象はだいぶ変わってくるでしょう。万が一忘れてしまっていた場合は、選挙の際に貴重な1票を逃してしまうかもしれません。

余談ですが、かの有名な田中角栄さんは、相手の名前だけでなく、家族の名前や誕生日なども記憶していたそうです。むろん、稀に忘れてしまうこともありますが、そういった際は「キミの名前はなんだっけ?」と訊ね、相手が「山田です」と答えると、「上の名前は覚えているよ。じゃなくて、下の名前はなんだっけ?」と、相手を傷つけないように確認していたとのこと。やはり、一国の総理になるような人物は違いますね。

一般人である私たちが、田中角栄さんのように家族構成や誕生日までも記憶するのはさすがにハードルが高いですが、せめて合コンや飲み会の席だけでも、瞬時に名前をインプット出来るようになりたいものです。コツとしては、「山田です」と名乗られたら「山田さんですね」と、声に出して復唱したり、「山田さんは、なんて呼べばいいですか?」と、名前に因んだ質問を返すことで、だいぶ記憶に残るようになります。

次に、「トイレ」。合コンや飲み会で、トイレが近くなってしまうのは仕方ないこと。ですが、何度もトイレに立つことで、せっかく盛り上がっていたトークを中断させてしまったり、自分が席を立っている間に、狙っていた男性が他のコと意気投合してしまったり、とにかくろくなことがありません。

政治家さんの場合は、パーティーなどでは極力水分を控え、トイレに立つ回数を極力おさえるようにしているそうです。政治家さんにとって、パーティーは飲食を楽しむ場ではなく、あくまでも政治活動の場。私たちにとっても、合コンや飲み会は、出会いをゲットする場。飲みすぎには注意し、トイレに立つ回数は最小限におさえたいものです。

……いかがでしょうか? 「政治家に倣って」というと、一見良いイメージではないかもしれませんが、批判ばかりするのではなく、取り入れられる部分はどんどん取り入れていきましょう。

(恋愛コラムニスト=菊池 美佳子)