みなさんが好きなお好み焼きって何ですか? 関西風ですか? 広島風ですか? 本日は、広島出身の記者が考えた、とーっても簡単にできる、ほっぺたが落ちそうになるくらいに美味しい「広島風お好み焼き」の作り方をご紹介いたします。

と、その前に、「広島風お好み焼き」と言われてもイマイチピンと来ない方がいらっしゃるかもしれないので、まずは本来の作り方を、簡単にご紹介します。

【一般的な手順】
①小麦粉と水などを溶いた生地を、熱した鉄板に、薄くクレープ状に伸ばす。
②その上に粉がつお等を振り、千切りキャベツともやしをたっぷり載せ、じゅうじゅう、ヘラで押し付けて火を通す。
③豚バラ肉を広げて載せ、つなぎの生地を軽く振りかけ、一気にヘラでひっくり返す。
④同時進行で火を通した中華めん(無しの場合もある)と目玉焼きを、下に重ねて出来上がり。

このように、野菜、肉、小麦粉、だし汁、卵など、すべての材料を混ぜて焼く関西風とは、手順が異なり難易度も高いです。

不器用な記者は、家で作りたくても、生地をクレープ状に伸ばす段階で失敗し、全体をひっくり返すところで、ほぼ崩壊状態になってしまうのです。なんとか、失敗なく作れないものか? 試行錯誤したあげく、ついに誰でも作れる広島風お好み焼きレシピを完成させたのでした!!

ポイント
①失敗しやすいクレープ状の皮を、餃子の皮を重ねて形作ることで代用。
②主なお好み焼きの中身は、キャベツ、もやし、豚肉、そば。焼きそばを作って一気に手順を短縮。以上2点

【材料・1枚分】
・餃子の皮
・焼きそばのめん1袋
・キャベツ適宜
・もやし1/2袋
・豚肉 適宜
・卵1個
・かつお節
・お好みソース、中濃ソース、とんかつソースなど
・塩、油少々

その他お好みで
・青海苔
・ねぎ
・マヨネーズ

【作り方】
1. 最初に、お好み焼きの中身であるソースなし焼きそばを作ります。焼きそばを作る要領で、熱したフライパンに油を引き、豚肉、キャベツ、もやし、焼きそばめんの順に炒め、塩で軽く味付けをし、火を止めます。うっかりソースで味付けしないように!

2.作った焼きそばを、いったん、お皿に移します。

3. フライパンを洗い、再び強火でしっかり熱し、濡れフキンにフライパンの底をじゅっと押し付けてから油を薄くひきます。餃子の皮を、中火にしたフライパンの円形に添って、少しずつ重ねながらドーナツ状に並べて、軽く火を通します。

4. ドーナツ状に並べた餃子の皮の真ん中に、卵を落とし入れ、黄身部分をつついて、他の具と馴染み易くしておきます。

5. 玉子が半熟の状態になったら、すばやく1で作った「焼きそば」を載せます。

6. 全体にもう一度火を通すために、フタをして弱火で3~4分蒸らします。フタがない場合は、アルミホイルで代用。

7. 大きめの皿をフライパンにすっぽりかぶせて、フライパンごと「お好み焼き」をお皿にひっくり返します。

8.ソースを塗り、かつお節をかけます。お好みで、ネギ、青海苔、マヨネーズをトッピングして出来上がり!

思えば、学校帰りによくお好み焼き屋さんに寄り道していたものです。カウンターに座って、鉄板に載ったままの熱々のお好み焼きを、ヘラでハフハフしながら食べていました。「なんちゃって広島風お好み焼き」、一度お試しになってみては? 美味しさは保証いたします!

(文、写真=はぎぃ)