本の上に点々と置かれた人、人、人。そしてその本自体をよーく見ると、まるで地層のごとくページが切り開かれ、そこに不思議な世界が築かれているのがわかるでしょう。

海外サイト『tumblr.com』に掲載されているこちらのアート作品は、イギリスをベースに活躍するアーティスト、カイル・カーク・パトリック氏が手掛けたもの。あらかじめ本に印刷されている細かな文字と、小さな人間たちが共存するこの世界は、なにか見ている者をゾクゾクさせる不思議な魅力を孕んでいます。

パトリック氏は、不要になった本にメスを入れて、そこに彼の頭の中にしか存在しない想像上の景色を作り上げます。「私は決して本を冒涜しているのではなく、ただ本の中に世界を作りたかっただけなのです」と、パトリック氏。

「私は空想の世界を再現することにしか、関心がないのです」と語る彼が製作時に心掛けていることは、人工物と自然の素材をバランスよく融合させること。なぜならそうすることによって、そこにある風景によりリアルな空気感が生まれるからなのだそう。

現在世界中から注目を集めているパトリック氏の作品。ゾクゾクしてしまうのはきっと、無意識に、彼の頭の中をこっそり覗いている感覚があるからなのかもしれません。

(文=田端あんじ)

参考元:tumblr.com( http://goo.gl/3d5kv

▼見ていると、なんだか不思議な気持ちにとらわれます