
震災と津波により甚大な被害を受けた宮城県女川町。今回はその女川町に建てられている仮設住宅をご紹介します。
仮設住宅と言えば質素なプレハブ平屋建てが頭に浮かびますが、女川町の仮設住宅はなんと3階建てです。
3階建てになった理由は、町に十分な平地がなく町民が暮らす仮設住宅が建設できないためでした。従来の平屋スタイルではなく、輸送用コンテナをひとつおきに設置し、市松模様になるよう積み立てて建設された住宅は、コンテナ内に寝室、バス、トイレを設置し、コンテナとコンテナの間にできたスペースは開放的なLDK空間になっています。
優れた耐震性、断熱性、遮音性、耐火性能を確保できる高機能なこの仮設住宅は、「仮設」という言葉が似合わないほどとてもおしゃれ。外観はピンクとライトブルーに塗装され、シンプルで清潔感があります。室内は、集まった義援金を使い、ボランティアの方が作った温かみのある家具や収納が設置されています。
また、3階建てにしたことによってできたスペースを有効に使い、駐車場、集会所、それから日本画家・千住博氏寄贈のアトリエ、坂本龍一氏寄贈のマーケットもあり、人と人とのつながりを形成しやすい周辺環境も充実しています。さらに、仮設住宅としての役目を終えたあとはアパートとして使用することも可能だそうですよ。
この住宅画像を見たネットの反応は「想像以上のできあがりの良さにびびった」「言われなきゃコンテナとは思わないなこれ」「もう永住できるな……」と驚き賞賛するものばかりです。
こんな素敵な仮設住宅を設計したのは建築家の坂茂さん。彼は震災後、避難所内に整然と白い布で仕切るなど、いち早く避難所に仕切りシステムを設営しました。彼はこのほかにも世界各国で様々な災害支援プロジェクトを行っています。
仮設とはいっても、住む人が僅かでも生活の充実や楽しみを見出せるような住まいにすることは大切なこと。今後、このような仮説住宅が増えるといいですね。
文=(みあざきぱなま)
参照元:shigerubanarchitects.com(http://goo.gl/ULL5T)
▼住宅には1DK、2DK、3DKのタイプがあります

▼コンテナ配置図

▼建設中の様子

▼ボランティアの方が家具を取り付けているところ

▼温かみのある家具

▼完成時の様子


▼にぎわうマーケット

▼集会所

▼集会所外観



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