女子であれば誰でも携帯電話をデコった経験があるはず! 色々な素材を立体的に貼り付け、飾り立てるのが主流でしたよね! 

ところが最近では、立体的なデコよりも、コラージュが大人女子の間で流行っているのだとか。素材は何でも良いのですが、色々なものを「切り貼り」するのがコラージュ。確かにデコとは違い、落ち着いた大人女子のニオイが感じられます。

ではどうして今、コラージュなのか? 主催元のカラルスに聞いてみました。

「Twitterやブログでの『セルフプロデュース』が今人気です。ソーシャルメディアを使うことで、誰でも簡単に写真をアップし、気軽に自己表現できる時代になっています。さらにミラーレス一眼など、多機能カメラも充実するようになり、カメラを持ち歩く女子も増えました。自分の『好き』をいつでも、どこでも切り取って発信できます。まさにコラージュすることが、日常のことになっています」

なるほど。自分の好きなものと向き合うことで、自分探しにまでつながりそう。コラージュ、気になる! ということで今回は2月22日(水)に渋谷で行われた「フォトコラージュ」にフォーカスしたイベントへ行って参りました。渋谷の会場となったカフェは、30人ほどの女子で満員。女子力の高い人が目立ちます。

カメラマン、クラフト作家による講演も

イベントは講演とワークショップの2部構成となっています。人気カメラマン・鈴木知子さんによる「素敵な写真の撮り方講座」からスタート。ここではコラージュの素材になるような、オシャレな写真の撮り方がレクチャーされました。基本的な撮影方法をはじめ、ミラーレス一眼レフに付いている、クリエイティブコントロールという機能の説明がされました。会場には先日発売されたミラーレス一眼「LUMIX GF3」が置かれ、参加者も手に取って「一眼なのに軽い!」を実感していました。

クリエイティブコントロールを使用することで、普通に写真を撮るだけでは出せない、アートっぽさを素人でも簡単に出せるのです。簡単にいうと、撮った写真をカメラ内で簡単に加工してくれるのです。女性に人気なのは「ハイキー」というモードで、やさしい印象の写真に仕上がるのだとか。カメラ女子は知っておきたいですね。


次に人気クラフト作家・井上陽子さんが登壇し「好きを形にするコラージュの作り方」をお話してくれました。コラージュはとにかくバランスが命。また素材同士の色合いが合っているかどうか、トーンが揃っているか、など統一感を出すこともポイントです。まずどういうテイストで作るかをイメージし、作品に取りかかることが大事なのだとか。

ワークショップで手を動かす

一通り説明いただいた後、さっそくフォトコラージュのワークショップがスタート。実際に手を動かして、コラージュの封筒を作ります。材料はほぼ用意されていますが、実際に封筒に使用したい写真のみ、参加者自身が用意してくることになっていました。市販の封筒を解体し、使用する写真に合わせて切り抜きます。その上に別の素材を切って貼って……を繰り返します。

女子の皆さんが、かなり集中して黙々と作っている姿は、かなり印象的でした。普段家でカッターナイフを使って、美しい素材を切ったり貼ったりする、ということをしている女子はあまりいないでしょう。まるで皆、童心に返ったかのような感覚で、切り貼りを楽しんでいました。1つとして同じものはなく、個性がしっかり反映された作品が、どんどん完成していきました。


ワークショップ後は、有名ブロガー・プランナーの村上萌さんが登壇し「セルフメディアとコラージュ講義」が行われました。ブログやソーシャルメディアを上手く使うことで、チャンスを掴めるセルフブランディングができるようになります。自分の好きなことを、自分の目線で発信していくことで、出会いたかった人と出会えたり、好きなことを仕事にできたりするのだとか。いいお話でした。

参加した女子に聞いてみると「友達へのバースデーカードなども、今後作ってみたいです」(27歳・IT)、「意外と簡単にできて、家でも色々作ってみたい」(30歳・事務)など、コラージュにハマりそうだという声多数。著者も作ってみました。手を動かしてものを作るって新鮮! 大人女子ならではの、落ち着き系コラージュで、自分らしさを出した作品を作ってみてはいかが?

(写真、文=池田園子

▼コラージュのセット一式が用意されています▼

▼黙々と作業している女子たち▼

▼先生が各テーブルを回って指導してくれます▼

▼ペタペタ貼り付けるのが楽しいですね▼

▼ビビッドな色との組み合わせがイケてます▼

▼ちょいヨーロピアンテイストでお洒落▼

▼アイスが大胆かつキュートです▼

▼著者も作ってみました▼

▼猫のしっぽがイイ味出しています▼