近年、海洋を漂流する海洋ゴミが問題視されています。そのなかで、もっとも高い割合を占めるプラスチック性のゴミは自然に還ることが難しく、誰かが回収しない限り、何年も海を漂流して海の環境を汚し続けるそうです。

今回はそんなやっかいな海洋ゴミを集めて作られた美しい芸術作品をご紹介します。

『SOUP』というタイトルでまとめられた11枚の写真作品には、星や銀河など美しく神秘的な宇宙の様子が表現されています。でもこの写真、よくみてみると、きらきらと輝く星はペットボトルやビニール袋、赤や青などカラフルな色のすい星は漁用の網というように、全ての作品が海洋ゴミからできていることがわかります。

この作品を発表したのは英国人の写真家、Mandy Barkerさんです。彼女はこの作品の制作にあたり2年前から「太平洋ゴミベルト」と呼ばれる、日本を含む北太平洋に存在する海洋ゴミの循環エリアに面した国々の海岸で、プラスチック性の海洋ゴミを中心に拾い集めては写真作品にしてきたそうです。

作品の美しさに見とれる一方で、この作品に収められた多くの海洋ゴミは太平洋に漂流するほんの一部だということに驚き、自然を傷つけている原因
になっていると思うととても複雑な気持ちになります。

写真には鳥の羽や自然植物も取り入れられ、私たちが軽い気持ちで捨てたゴミが、その後どうなるかということを考えさせてくれる作品になっています。この作品によって人々が海洋ゴミ問題に関心を持ってくれるといいのですが。

(文=みあざきぱなま)
参照元: mandy-barker.com(http://goo.gl/3ctuN

▼「鳥の巣」

▼「燃焼」

▼「500」

▼「破滅的な記憶」

▼「拒絶」

▼「トマト」

▼「割れたティーカップ」

▼「プラスチックの破片」

▼「半透明」

▼「ウミガメ」