いざ使ってみると、なにげに便利なネットオークション。なかなかお店では手に入らないレアな商品を格安でゲットできる「落札者側」もスリリングで楽しいのですが、不要な商品が思わぬ高値で売れたりする「出品者側」も実はけっこう楽しいのです。

そしてオークションのキャリアを重ねていくと、様々な経験をすることになります。嬉しいことも、悲しいことも……。ということで今回は、ネットオークションでありがちなことを99個ほど絞り出してみました。オークション体験者ならば、必ずや数個は「あるある」と頷くはず。まだオークションを体験したことのない人も、予習を兼ねてお読みください。

ネットオークションあるある99

その01:ノークレーム・ノーリターン。
その02:日本語が怪しい。
その03:落札した直後に「やっぱいらねえわこれ……」と冷める。
その04:Q&Aに書き込まれる、謎のナイジェリア人からのメッセージ。
その05:送られてきた品物が超タバコくさい。
その06:送料がやたら高い。
その07:「新規」は心配。
その08:「繰り上げ落札」を持ちかけられると、疑う。
その09:商品の着払いは許さない落札者。
その10:商品の元払いは許さない出品者。
その11:どう見てもカテゴリが違う場所にオプション品とか出品している業者が邪魔。
その12:「新規」も心配だが、評価が「1」~「3」あたりまでは気を抜けない。
その13:違う商品が送られてくる。
その14:1円単位で入札してくるヤツがいる。そしてそいつが1円差で勝ったりする。
その15:オークション終了後、3日くらいは何も連絡してこない人がいる。
その16:「支払いは切手でいいですか?」と聞かれる。
その17:想像以上に高額落札されてマジでビビる。
その18:オークション終了5分前からが本番。
その19:めっちゃ丁寧な文章で相手にメールしたのに、返事はシンプルな箇条書き。
その20:オークション終了1分前で逆転され、そんな時に限ってネット回線が激重で巻き返せず終了。
その21:「現在の最高価格」になった瞬間に「高値更新」。
その22:良い評価が数千超えなのに、たった1つの「悪い評価」があったりすると同情する。
その23:落札者の住所をGoogle地図検索して「おーっ、こんな遠くのこんな場所に旅立つのか!」と感動。
その24:どう見てもニセモノ。
その25:マジメに普通の商品を出品しているのに違反商品として申告される。
その26:こっそりQ&Aに「○○○○円で即決できませんか?」とのメッセージが書き込まれる。
その27:丁寧に梱包して発送したら「もう少しシンプルな梱包だったら送料も安くできたのでは?」とか言われる。
その28:ゆうちょしか口座がない人がいる。
その29:入札しても「現在の最高価格」になれず、負けじと小刻みに入札、しかしトップの座は取れなくて「こ、こいつ……どこまで出す気なんだ!?」と見えない敵にたじろぐ。
その30:よく「レア!」「希少!」と商品タイトルに書いてある。
その31:いくつもの口座を持っている出品者を見ると「やるな」と思う。
その32:商品説明の文章が1行。
その33:ちゃんと重さもサイズも計測し送料計算して合計金額を振り込んでもらったのだが、なぜか100円安く発送できてしまいビビる。
その34:落札した商品に一枚でも手書きの「ありがとうございました」と書かれたメモが入っていたりすると心ほっこり
その35:なぜか中国からダイレクトで送られてきた。
その36:住所を言わずに「発送先を教えて下さい」とメールしたら「住所を言わぬ見知らぬ者に住所など教えられるか!」と怒られた。
その37:「送料無料」の魅力。
その38:家にロール巻きのプチプチが常備されている人はプロ。
その39:他人の「悪い評価」のやり取りを見てビビる。
その40:商品写真が明らかにケータイで撮影されたものだと警戒する。
その41:商品説明欄でウケを狙う出品者。
その42:高額&精密な商品が落札され、保証アリの発送方法で送りたいのに「1円でも安く」と定形外郵便を熱望してくる落札者。
その43:どう見てもゴミが出品されている。
その44:商品を出品すると現在価格が気になって気になってしょうがない。
その45:芸術的なまでの自作梱包がたまにある。
その46:「初めてなんすけど」と、明らかにガラケーで打ち込んだ風のメッセージが届き心配になる。
その47:落札した商品を開封したら、出品者の部屋の香りが一瞬プーンと漂う。
その48:「オマケあり」の魅力。
その49:希望落札価格を設定したら、開始早々に落札されて「やっちまったか!?」と微妙な後悔。
その50:緩衝材の新聞紙の新聞社を見て「うわ……」となる。
その51:明らかに最後まで落札を争うであろうライバルがいると、一撃必殺の「即決価格」で終わらせたくなる。
その52:ケータイ世界のオークションはいろいろな意味ですごいというウワサ。
その53:すごく一生懸命梱包したんだなと思わせる梱包に、思わず心ほっこり
その54:「太字」などは効力がないことに気づく。
その55:オークションの相手がメッチャ近所でドキドキ。
その56:激しい入札バトルに勝ったあと、「入札履歴」を見て悦に入る。
その57:定形外郵便で送ったとき、ちゃんと届いているかどうか心配。
その58:最も効果的に目立つのは「入札数」であると気づき、開始価格を激安設定にし活発な入札を期待するも、その激安価格のままオークションが終了して号泣。
その59:洋服を落札してサイズ的に失敗したことがある。
その60:「出品したときの発送用に」とAmazonのダンボールを保管して部屋がAmazonダンボールだらけになる。
その61:商品として売られている「情報」の怪しさ。
その62:出品経験値が高まると、何か商品を買った時、元箱をとっておくようになる。
その63:とてもレアな商品の画像を見たい時などは、Googleで画像検索するよりもオークションで検索したほうが画像がすぐに出てきたりする。
その64:落札者が異性だと判明するとドキドキ。
その65:出品者が異性だと判明するとドキドキ。
その66:電化製品のニューバージョンが発表されたら発売される前に旧タイプを売り抜く。
その67:「神経質な方はご遠慮ください」
その68:家に郵パックの未記入ラベルがたくさんある。
その69:陰毛。
その70:「○○○風デザイン」の商品なのに、その「○○○」のカテゴリに出品されたりしていると邪魔。
その71:まさかの「手渡し展開」は超ドキドキ。
その72:落札翌日に商品が到着するAmazonプライムなみの音速出品者がいる。
その73:出品したいけど時間がなくて2年以上経ってしまい、価値が暴落している商品が押し入れにある。
その74:落札者が北海道、もしくは沖縄だと「おおおっ!」と興奮。
その75:商品写真に出品者の顔がチラ写りしている。
その76:まったく連絡がないため予告してから「悪い」評価を付けたときに恐れる、報復の「悪い」の恐怖。
その77:「送料の虎」を利用したことがある。
その78:梱包が頑丈すぎて処分に困る。
その79:「こんなもの欲しい人いるんだ!」と思う商品が多数存在する。
その80:商品写真の撮り方が絶望的にヘタ。
その81:落札時間に大事な用件が入り、上の空になる。
その82:粗大ごみに出す前に「ジャンク品」としてチャレンジ出品してみる。
その83:カテゴリが「<その他」の、さらに「その他」に分類さている商品の、その他っぷりに驚愕。
その84:どうしても欲しい商品だが、一枚も画像がなくて、信じていいものか悩む。
その85:AKB48のCDが大量に売られている。
その86:デジカメやパソコンなどの商品は落札後も「クレームこないかな……」とドキドキ。
その87:手数料が意外と高くて月に一回ビックリする。
その88:相手が主婦だったときの緊張感。
その89:「最低落札価格設定」をしている出品者は信用できない。
その90:出品時、ウォッチリストの数で「キタキタキター! こりゃ壮絶な戦いになるぞ!」と大興奮。
その91:オークションで中古の事務椅子落札したら汗ダラダラの男性が事務椅子かついで家まで持ってきた。
その92:出品時、落札者の評価をつけるタイミングで迷う。
その93:想像以上に高値で売れたため、「送料は無料でいいですよ」と言う自分に惚れる。
その94:新品で買う品物の梱包を興味深く研究するようになる。
その95:年に数度はオークション熱中時期が来る。
その96:落札直後に「ここまで競り合う価値のあるものだったのかな」と冷静になり、やがて後悔する。
その97:「未開封!」がウソくさい。
その98:子どもが間違って入札してしまうことが何故かよくある。
その99:「また機会がありましたらよろしくお願いいたします。」

(文=長州ちなみ / イラスト=テリーヌ富士子