久住昌之さん原作、谷口ジローさん作画によるマンガ『孤独のグルメ』。独身中年男性・井之頭五郎がただ食欲のおもむくままにひとり飯を楽しむ、ただそれだけのマンガ。だが、それがいい! ということで、今年に入ってからはテレビ東京にてドラマ化もされ、ゴローちゃん人気は高まるばかりです。

現在は週刊誌「SPA!」にて不定期連載中。今月発売の5月15日号ではゴローちゃん、なんと鳥取へ! 鳥取市役所の食堂にて「スラーメン」なるものを食べておりました。

いやー、東京からはるばる鳥取まで来てスラーメンて! 松葉ガニとか大山どりとかあるだろうに、あえてのスラーメン! この辺りの渋いチョイスがファンを惹きつけてやまないところであります。

この「スラーメン」、初めて耳にした方も多いと思います。「酢ラーメン」ではなくて「素ラーメン」。いったいどんな食べ物なんでしょうか?

「うどんのつゆにラーメンの麺を入れるんです。結局、動物性のダシがないんで油分のためにたっぷり天かすを入れ、コショウをドバドバかけて食べるんです。昔、貧乏学生が店に頼み込んだのが定着したとか」とのこと。

うどんのつゆにラーメン……?? えーと、それはおいしいんでしょうか。気になるので作ってみることにしました!

【材料】
中華麺、うどんつゆの素、もやし、青ネギ、かまぼこ、天かす

まずはラーメンを茹でます。「細めでやや縮れていかにもラーメン的な薄い黄色い麺」との説明があるので、そのような縮れ麺をスーパーで買ってきます。

麺を茹でたら、うどんのつゆを準備。うどんつゆは関西風とのことなので「本場のおいしさ 関西の味」でおなじみのヒガシマルのうどんスープ(粉末つゆの素)なんかを使うと手軽に作るんじゃないでしょうか。記者は家にあったヤマサの昆布つゆ白だしを使用。書いてあるとおりに熱湯で薄めてつゆを作ります。

丼につゆと麺を入れたらトッピングへ。「素ラーメン」といえども具はあります。ゴローちゃんが鳥取市役所で食べたものと同様、もやし(茹でるか電子レンジでチンしたもの)、カマボコ、関西風青ネギの千切りを乗せましょう。そして最後に自分で好きな量の天かすをかけます。

完成です!

見た感じ、どう見てもラーメン……。しかし、スープはうどんのつゆなわけで。いったいどんな味がするのか実食してみます!

ゴローちゃんと同じくコショウをふりかけて、ずるずるっと麺をすすります。

……うん、これ……意外なほどにラーメン。自分でうどんつゆ作ったのに、舌はラーメンとしか判定していない事実に少し愕然とします。

ゴローちゃんも「コショウの威力は甚大だ。ラーメンに感じる」とか「俺、何の問題もないな」などとつぶやいておりますが、記者もまったく同感。

和風のやさしい味のするラーメンといった感じ。やはり、スープだけ飲むとほんのり「……うどんつゆ?」という感じが沸き上がってもきますが、ラーメンとして出されたら何も疑問を抱かず食べきる自信があります。

「スラーメン」、鳥取の名物とのことですが、自宅でも手軽に作れますので気になった方はぜひお試しあれ! ただし、ゴローちゃんは「おやつ麺としてスゴクいいんじゃないか?」と言って、そのあとに鳥取カレーなるものも注文していましたが、女子ならじゅうぶん一食として足りますよ。お昼ごはんや夜食なんかにピッタリかと。

鳥取のローカルグルメに詳しくなれるほか、今回は何のサービスなんだかゴローちゃんのシャワーシーンもあり。後ろ姿のセクシーショットが見られますので、ゴローちゃん萌えの女子は今からでも「SPA!」を入手すべきかも!? 次回の『孤独のグルメ』は9月ごろに掲載とのこと。こちらもまた楽しみですね!

(料理、写真、文= 鷺ノ宮やよい)

参考元:『SPA!』(http://goo.gl/TUanZ),『孤独のグルメ』(http://goo.gl/ZyoHC

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