少女時代を思い出すと、今もキラキラと思い出に残っているマンガや小説ってありますよねえ!

マンガでいえば「ハンサムな彼女」や「星の瞳のシルエット」、岡田あーみんの「お父さんは心配症」……。そして、小説といえばコバルト文庫にティーンズハート。花井愛子さん、氷室冴子さん、日向章一郎さんなど、もう20年も前に読んだものでも、色あせずに心に残っているってスゴイです!

そんななか、天使シリーズやアナトゥール星伝シリーズで人気を博した作家さんといえば、折原みとさん! 久しぶりに名前を耳にして、ぶわあっと当時の思い出が蘇ってきた方もいるのでは?

けなげで真っ直ぐな主人公にロマンチックなストーリー、随所に挿入される挿絵も物語を盛り上げてくれました。アナトゥール星伝シリーズ、主人公「ユナ」やエスファン王国などといった名前はとっても懐かしく覚えているのですが、なんと小説は20巻まで出ていることを記者は今回初めて知りました。本当に壮大なストーリーだったのですね……。

長年、第一線で活躍してきたみとさんですが、実は料理研究家の肩書きも持っていらっしゃいます。漫画家・小説家して多忙ななか、いかに早く、いかにおいしく見栄えよく作るかを追求してきたみとさん。手軽に作れるオススメのレシピを集めた本が『少女漫画家の早ウマごはん』です。今回は、その中から超簡単な「納豆プリン」をご紹介します。

納豆プリンと聞いて、「それはちょっと……」と思った方もいるでしょう。実は、記者も、です。そのままでおいしいプリンに、なぜあえて納豆を入れる必要が? 豆や納豆をコラボさせるというアイデアは園山真希絵さんも彷彿とさせ、それはそれで嫌な予感に拍車がかかります。

しかし。みとさんが「先入観にとらわれずに、ぜひ一度お試しくださいな(笑)」と書かれている! 10代のころ、みと先生に少女小説の洗礼を受けた身としては、これは信じるしかありません。作ってみようではないですか。

といっても、作り方は超カンタン♪

1、プリン(市販・なめらかなタイプ)1個をボウルに入れ、納豆大さじ1を加えてよく混ぜ合わせる。
2、耐熱容器に写して上にグラニュー糖をふり、オーブントースターで焦げ目がつくまで焼く。
以上です。

当たり前ですが、プリンに納豆を加えマゼマゼしていると、粘りが出てきます。プリンが糸を引いている光景なんて初めて見ましたよ。

オーブントースターで焼いていると、甘い匂いが……。それとともに納豆の匂いも少し混じっていて、なかなか衝撃的な香りが台所に漂います。

味はどうなのでしょうか。みと先生の「先入観にとらわれずに……」を信じてパクリ。こ、これは……。率直に言いますと、納豆臭さは見事に消えています。納豆の豆はプリンの甘さにコーティングされ、甘納豆とかおせち料理の黒豆みたいなお菓子的な味に変わっています。すごい!

また、なめらかプリンとして売られていたプリンが焼きプリンに変わり、これはこれでひと味ちがった味わいを楽しめるのもうれしいです。

たまに趣向を変えて楽しむにはいいんじゃないでしょうか! 他にもおかずや主食系のレシピ、ダイエットメニューなど本当にカンタンにできちゃう料理ばかり載っていて一冊あると重宝します。ぜひいろいろと作ってみてくださいね。その際には昔なつかしの少女小説を思い出しながら食べると、その味わいもさらに深まるかもしれません。

(料理、写真、文= 鷺ノ宮やよい)

参考元:ポプラ社「少女漫画家の早ウマごはん」(http://goo.gl/caf6n
折原みとブログ:「海とわんこと折原みと。」(http://ameblo.jp/mitorin/

▼納豆プリンのレシピページ。
こんなにキレイに焦げ目がつきませんでした……

▼途中、アナトゥール星伝のイラストも。
しかし、吹き出しはけっこうおふざけな感じです