いよいよ夏本番! 陽気に誘われて飲みに出かけたくなりますが、皆さんは最初の一杯目に何を飲みますか? ビール? ハイボール? ワイン? それとも一杯目からカクテルを楽しんじゃいますか? 「とりあえずカシオレ(カシスオレンジ)」というカシス好きの女子の皆さんに、ぜひとも覚えておいて頂きたいカシスリキュールをご紹介しましょう。え? カシスって一種類じゃないの? そうなんです、世界にはいろいろなカシスリキュールがあるんですよ~。

そもそもカシスとは、「黒すぐり」という果実のフランス名です。リキュールは「クレーム・ド・カシス」というのは正式な名称です。日本でもっとも親しまれているリキュールは「ルジェ・カシス」という商品。サントリーが輸入元となっており、全国的に愛飲されています。ルジェはカシスリキュールの礎を築き、現在まで世界中で飲まれているのです。

さておすすめしたいのは、ルジェとは異なる三本です。いずれも個性があり、非常にユニークな味をしています。

■マザリン クレームド・カシス・ド・ディジョン
ペルノ・リカール社のカシスです。エキス分が61.3パーセントと、かなり濃厚でフルーティです。価格は他の二本と比べるとリーズナブルな1400円前後。香りが非常に強いので、オレンジやグレープと合わせて飲むのが良いでしょう。フルーツ感を楽しみたいという方におすすめです。

■フィリップ・ド・ブルゴーニュ クレーム・ド・カシス・ド・ディジョン
フィリップ・ド・ブルゴーニュ社のカシス。こちらは1889年のパリ万国博覧会で賞を受賞した銘酒です。飲み口がかなり重厚で、お酒が弱いという方にはきつく感じるかもしれません。香りが高くコクがあるので、純粋に味を楽しみたいという方は水割りか、炭酸割りが良いでしょう。深みのある味がクセになります。

■ドメーヌ・サトネイ クレーム・ド・カシス
フランス・ブルゴーニュのサトネイ社のカシス。こちらもエキス分は58パーセントと高め。しかしアルコールは19パーセントと、他の二本より低いです。カシスの栽培からボトリングまで一環した生産体制をとっており、繊細で華やかな味わいが特徴。こちらもジュースで割るよりも、ミネラルウォーターや微炭酸の清涼飲料で割ると良いでしょう。価格は2500円前後。

以上、カシスリキュール三本のご紹介でした。カシスは一種類ではないので、バーやリキュールの充実したレストランに行った際には、違う種類のカシスを試してみてください。また、購入して飲み比べてみるのも楽しいですね。自分に合ったカシスや他のフルーツリキュールを探してみてくださいね。

(文、写真=チャーミー)

▼ こちらが「マザリン クレームド・カシス・ド・ディジョン」、エキス分強めです

▼ こちらは「フィリップ・ド・ブルゴーニュ クレーム・ド・カシス・ド・ディジョン」、重厚な飲み口とコクが特徴

▼ 最後に「ドメーヌ・サトネイ クレーム・ド・カシス」、繊細ではなやかな味わい