たとえば暖色系のマニキュアを少なくとも親指につけておくことで、異性運がアップするとか。そんなことをいろいろとやってきたけど、効果があるのかは著しく疑問だったりします。

なんとなく思い込んでいることって、本当に正しいのでしょうか。あなたのビジネスや日常は「こうするのが決まりだ」という考えに縛られて、硬直していたりしませんか? 

「製品開発の前にまずマーケティング」というかつての「王道」さえ、スティーブ・ジョブズがあっさりひっくり返してしまう。そんないま、そこにある「当たり前」ってほんとうに「当たり前」なんでしょうか?

今回ご紹介するのは、海外のビジネス系ブログで取り上げられることが増えてきた、ある実験のお話です。

生物学者のチームが、サルを使って実験を行いました。

1) 5匹のサルをオリに入れます。オリの真ん中にハシゴを設置し、その上にバナナを置いておきます。

2) 1匹のサルがバナナを取りにハシゴを登ると、残りのサルに冷たい水が浴びせられるように装置をセットしておきます。

3) しばらくすると、5匹のうちのどれかがハシゴに登ろうとするたび、残りのサルたちがよってたかって攻撃するようになりました。

4) やがて、どのサルもハシゴに登ろうとはしなくなりました。ハシゴの上にはおいしそうなバナナがあるのに……。

5) この状況で、1匹だけサルを入れ替えます。新しいサル(新入り1号)はハシゴにまっしぐら。もちろん、残りのサルはこれを許さず、痛い目にあわせます。これを何度か繰り返し、新入り1号は理由もわからないまま、ハシゴに登らなくなります。

6) 再び、古参サルのうち1匹を入れ替えます。ちょっと前に痛い目を見ていた新入り1号は、ハシゴに登ろうとする新入り2号をやっつける側に回ります。こうして古参サルを1匹ずつ入れ替えていくのですが、そのたびにサルたちは同じことを繰り返します。

7) 今や、オリの中にいるのは新入り1号から5号まで。どのサルも冷たい水をひっかけられたことがないというのに、ハシゴに登ろうとするサルをみんなでとっちめる、という行動は結局残ったまま。

8) サルたちに「どうしてハシゴを登る子をいじめるの?」という質問をしたなら、きっとこう答えるのでしょう――「わかんない。ここではそうするのがきまりだから」

似たようなこと、思い当たりません?

ルールや習慣などの「きまりごと」は、最初は必ずなにかの理由や目的があって定められるもの。だけど、時間がたったとき、肝心の理由や目的が失われてしまうこともよくあるわけで、そうなってしまうと「きまりごと」に根拠はなくなってしまう。

そんな、意味のない「きまりごと」があるなら、まずは疑ってみるのも大事なこと。きちんとした理由がないのに「こうしなくちゃ」「これをしちゃだめ」って思っているようなこと、ありませんか。

この夏、硬直した思い込みをひとおもいに打ち破って、一歩前に進んでみるのもいいかもしれません。

(文=纐纈タルコ)

参照元:MTCC’s Blog(http://goo.gl/KONp7)ほか多数