前回から不定期で更新している、今年のフジロックレポート。

さて今回は、記者が選んだ、『フジロック2012超私的ベスト7アクト』をご紹介したいと思います!! ただしあくまでも「超私的」なベスト7かつ、すべてのステージアクトを見たわけでもないので、不満を感じる方もいるかとは思いますが、そこは温かい目で見てやってくださいませ。

まずはおおまかに、会場内にあるステージをご説明しておきましょう。フジロックには、4万人キャパのメインステージ『グリーンステージ』、1万5千人キャパのセカンドステージ『ホワイトステージ』、5千人キャパの朝までやっているダンステント『レッドマーキー』など大きなステージが盛り沢山。

そのほかにも、ピースフルでヒッピー的要素の高い『フィールドオブへブン』や、ジャズやワールドミュージック中心の『オレンジコート』(写真上)、入場ゲート前にあるフジ深夜族憩いの場『パレスオブワンダー』など、細かいものまで数えると大小含めて10を超えるステージが存在します。これから発表するベストアクトにステージの名前も明記しておくので、フジロック公式サイトなどを見ながら、たっぷり妄想して楽しんでいただければ幸いです。

それでは早速参りましょう!
第7位 電気グルーヴ(2日目/レッドマーキー)
レッドマーキーの過去最大動員数を記録したと噂されている、今年の電気グルーヴライブ。『NO』や『ガリガリ君』など、懐かしの名曲はもちろん、あの曲もやってくれましたよ~。そう、フジロックといえば、『富士山』! 富士山の着ぐるみを着たピエール瀧さんの頭から、ちゃんと煙も出てました♪ とにかく盛りあがったので、第7位!

第6位 SEUN KUTI&EGIPT 80(2日目/グリーンステージ)
世界の音楽史に偉大な軌跡を残し多大な影響を与えたアフロ・ビートの創始者、ナイジェリアのFELA KUTIの末っ子。父のバンド『エジプト80』を受け継ぐ正統なる後継者であり、現代のアフロ・ビートの最高峰(ここまでフジロック公式サイトプロフィールより引用)。もうね、とにかくアツいんです。体の奥底から興奮がぐわーっと盛り上がってくるかんじが、朝からたまりませんでしたっ。しかもセクシーなんです、この方。私の1歳年下だなんて、とてもとても信じられませんっ。

第5位 井上陽水(3日目/グリーンステージ)
言わずと知れた、日本が誇る大御所アーティスト。今更ですが、「井上陽水ってスゴイ!」と改めて感服してしまったライブでした。とにかく歌が上手い、上手過ぎる! 名曲『夢の中へ』や『傘がない』、そして『少年時代』まで披露してくれたことに、ただただ感動。最後の去り際に陽水さんが言った、「みなさん、お幸せに~」のひと言もまた、忘れられない思い出になりました。

第4位 GOSSIP(1日目/ホワイトステージ)
ボーカル・べス嬢のパワフルかつソウルフルなのに可愛らしい歌声と、その迫力あるボディー、そして反逆精神溢れる姿勢で、世界を魅了し続けているGOSSIP。以前から好きだったバンドなのですが、今回初めて生ライブを見てその圧倒的な歌唱力とサウンドに感動、ますますファンに。べス嬢のすべてに、シビレました。

第3位 GALACTIC with special guest Corey Glover &Corey Henry(3日目/グリーンステージ)
この日若干二日酔い気味でしたが、コレ聴いてそんな気分も吹っ飛びました! とにかくカッコイイ、のひと言。その圧倒的なグルーヴ感と、ゲストボーカルによるソウルフルな歌声、そしてヒップホップ的要素が色濃く出た楽曲。しかも渋くて、大人で、ホーンが体の奥まで響いてくるかんじで、なにからなにまでめちゃめちゃカッコイイのに……メンバー、いきなり客席にダイブとかしちゃうんですよ。んもう、ほんとカッコイイっ!

第2位 JACK WHITE(3日目/グリーンステージ)
ロックバンド『The White Stripes』の優れたギタリストとして、非常に有名なこの方。登場から、ガツンとやられました。美しいオネエサマ方に交じって、王子様のようにJACK登場。しかもそのオネエサマ方、なにをするのかと思えばJACKのバックバンドだったんですっ! 綺麗な女性たちが赤い口紅を塗って、ドレス姿で、髪を振り乱しながらガツンガツンドラムを叩きベースを弾きピアノを鳴らしまくる様を、想像してみてください。とんでもなくセクシーなんですからっ。あ、もちろんサウンドも、JACK王子も、たまらなく素敵でしたよ。

第1位 THE SPECIALS(2日目/グリーンステージ)
スカ好きならば知らない者はいない、2トーンスカの草分け的存在であり、超大御所バンドのTHE SPECIALSが文句なしの1位! 70年代から活躍している彼らの楽曲は、スカ好きならば絶対に聴いたことがある曲ばかりで、ヒット曲の連発に会場は大合唱&大盛り上がりっ。だってだって、『Little Bitch』とか『Monkey man』とか演奏されちゃったら、そりゃ盛りあがるよねぇっ。踊っちゃうよねぇっ。とにかく素晴らしかったしかっこよかったし、めーーーっちゃくちゃ楽しかった~!!

以上が、今年のフジロックの超私的ベスト7でした。みなさんお気づきですか? そうです、あの2組が入っていないのです。それは単に、良くなかったわけではなく、敢えてリストから外したのでございます。だって、そのほかのバンドだって、とってもとっても素晴らしかったし、そのことをお伝えしたかったから。

ちなみに2組とも記者はちゃんと観たのですが、個人的には、ストーンローゼズよりもレディオヘッドが好みでした。サウンドはもちろん、照明や演出まで凄まじくかっこよく、ただひたすらに感動。激混みの中本当に来てよかった……と思わせてくれた、ラストアクトに相応しい圧巻のライブパフォーマンスでした。

さらにさらに、番外編として、2日目のグリーンステージビジョンで放映された、ロンドンオリンピック開会式のダイジェスト映像も挙げておきましょう。ご覧になったみなさんもおわかりのとおり、開会式でポール・マッカートニーがビートルズの名曲『ヘイジュード』を歌っていましたよね。

フジロックではあのシーンが流れた瞬間から、大合唱タイムに突入。録画映像なのに、大合唱。非常にピースフルでフジロックらしいともいえるこの光景は、ぜひ番外編として挙げておきたいところです。

(文=田端あんじ)

参考元:フジロックフェスティバル2012公式ホームページ( http://goo.gl/F5Lu

▼電気グルーヴ『富士山』(2006年のフジロックに出演した時の映像です)

▼SEUN KUTI&EGIPT 80『Rise』

▼井上陽水『夢の中へ』(2007年のライジングサンロックフェスティバルに出演したときの映像です)

▼GOSSIP『Perfect World』

▼GALACTIC with special guest Corey Glover &Corey Henry『You don’t know』

▼JACK WHITE『Love Interruption』

▼THE SPECIALS『Little Bitch』

▼THE SPECIALS『Monkey man』