突然ですが、普段皆さんはギョウザの皮をどのように使っていますか? ほぼ全員の方が恐らくギョウザの具を包むのに使っていらっしゃることでしょう。まあ、”ギョウザの皮” なのですから、当然といえば当然の答えです。

しかしこのギョウザの皮には、これとは違ったおいしい使い方があるのです。そう、それはサンド焼きの皮として使うというもの! ギョウザの具を包むのに使われていることからも分かるように、ギョウザの皮は「中身の具のウマ味を外に逃がさない」という素敵な特徴を持っています。よって、サンド焼きの皮としても素晴らしい働きを見せるのです。

それでは、一体何をサンドすればいいのでしょうか? それは「チーズ+α」! なぜチーズは必須かというと、ギョウザの皮とチーズの相性が抜群だから。チーズをギョウザの皮に包んで焼くと、みなさんのご想像通り、チーズが中でとろっとろっに溶けます。しかしギョウザの皮がチーズを外に逃がさないため、とろっとろっのチーズがギョウザの皮の中で、他の具と絶妙に絡み合い、それはもう極上の味のシンフォニーを見せてくれます。

そしてさらに、ギョウザの皮にチーズを包んで焼くと、めちゃくちゃに香ばしい! 焦げ目がついたギョウザの皮の香ばしさと、とろっとろっになったチーズの香ばしさが、見事に手を取り合い、最高に食欲をそそるかおりを演出してくれます。

ではでは、チーズと一緒に何を包んだらおいしいのでしょうか? この「+α」の具は、みなさんがチーズを合うと思うものを選んで頂ければいいのですが、例として以下のようなものがあります。

【洋風チーズサンド焼き】
材料:ギョウザの皮、チーズ、ハム、薄切りトマト(薄切りにしないと、ギョウザの皮で包めなくなるので注意)

1. ギョウザの皮に、順番に下からチーズ、薄切りトマト、ハム、チーズをのせていく。具を入れすぎると、包み込めなくなるので、具の入れすぎには注意!
2. もう一枚のギョウザの皮のふちを水で濡らし、上からかぶせる。そして2枚のギョウザの皮のふちをしっかりくっつけ、外側をとじていく
3. あとは、油をひいたフライパンで両面焼くだけ
4. 焼きあがったら、そのまま、もしくはマヨネーズをつけて食べる

【韓国風チーズサンド焼き】
材料:ギョウザの皮、チーズ、豚肉、ニラ

1. ギョウザの皮に、順番に下から豚肉、ニラ、チーズをのせていく。一番下に豚肉をおくのは、フライパンの鉄板の近くにして、火をしっかり通すため
2. もう一枚のギョウザの皮のふちを水で濡らし、上からかぶせる。そして2枚のギョウザの皮のふちをしっかりくっつけ、外側をとじていく
3. あとは、ごま油をひいたフライパンで両面焼くだけ。上の洋風とは違い、ここでごま油を使うのがポイント!
4. 焼きあがったら、韓国風ダレ(ポン酢、ゴマ油、七味唐辛子、砂糖を5:2:1:1の割合で混ぜたもの)につけて食べる

洋風チーズサンド焼きの方は、中のトマトからビックリするほどの果汁が出てきて、とてつもなくジューシーなサンド焼きになります! そして韓国風チーズサンド焼きの方は、ニラの絶妙な苦味、豚肉の濃厚なウマ味、そしてチーズ独特のコクがギョウザの皮の中で、素晴らしい合体を果たし、極上においしい変身を遂げます。どちらとも、さきに述べたとおり、とても香ばしいかおりを放っているので、ビールとも抜群に合う!

しかしこのサンド焼きの素晴らしさは、味だけではありません。なんと! 作るのがとっても楽しいのです! 何を包んで焼くのかを考えるのはもちろん、友人や恋人と一緒に作ると、それはもう楽しい時間を過ごすことができます。

なぜなら、このサンド焼きを作っている時は、最高のおしゃべりの時間だから! 以前中国の友人と一緒に、ギョウザを作った時にも感じたのですが、具を包んで、それをとじるという作業は非常に単純で、おしゃべりしながらでも十分できます。

そしてなにもせず、向き合って話す場合と違って、ギョウザ・サンド焼きを作っている時には「何か、話さなきゃ……」という妙な義務感がありません。だから会話が弾む、弾む! きっとこれを読んでいる時点では、信じられないかもしれませんが、やってみれば、すぐにその効果に気づくはずです。

ということで、家飲みにも、パーティーにも持って来いのギョウザの皮を使った “チーズサンド焼き” 、ぜひ一度お試しあれ♪

(文、写真=パン太)

▼調理写真はコチラ:http://wp.me/p1Bshi-kwe

▼【洋風チーズサンド焼き】の作り方。まずはギョウザの皮にチーズをのせる


▼次に薄切りトマトをのせる

▼次にハムをのせる

▼再びチーズをのせる

▼もう一枚のギョウザの皮のふちに水をつける

▼そして2枚のギョウザの皮のふちをくっつけ、とじていく


▼【韓国風チーズサンド焼き】の作り方。まずギョウザの皮に豚肉をのせる


▼次にニラをのせる

▼次にチーズをのせる

▼そしてもう一枚のギョウザの皮を使って、外側をとじていく

▼あとは油をひいて、両面焼くだけ!





▼かおりが香ばしい~!

▼【洋風チーズサンド焼き】の中はこんな感じに! トマトからしみ出てくる果汁の量がスゴイ!

▼マヨネーズとつけて食べると、さらにおいしい!

▼【韓国風チーズサンド焼き】の中はこんな感じ! これがビールとめちゃめちゃ合う!

▼韓国風ダレ(ポン酢、ゴマ油、七味唐辛子、砂糖を混ぜたもの)につけて食べるのがおススメ

▼ちなみに、中身がチーズだけのものも抜群においしい! 
中のとろっとろっチーズがたまらない! 

▼これは、絶対一度は作るべし! ぜひお試しあれ♪