日本一高い山、それが富士山! 日本人ならば一度くらいは登ってみたいと、8月中旬に富士山アタックしてきたPouchアウトドア部の3人でしたが、悪天候に体調不良&軽いケガ、想像以上にハードだった登山ルートに何度もくじけそうになりました。

だがしかーし! そんな折れそうな心を何度も救ってくれたのが、六合目、七合目……とポイントポイントにある山小屋です。ちょっと休んで何かを食べ、身も心もパワー復活。しかも意外とメニューも充実しており、何を食べても基本的にウマい!(そうでないものありましたが)

ということで今回は、須走ルート富士登山中の山小屋で食べたモノで一番おいしかったモノを片っ端からご紹介したいと思います。独断と偏見で選んだベスト3も発表するよ!

【須走口五合目】山小屋「菊屋」の牛皿定食

登山前日は須走ルート五合目にある山小屋「菊屋」さんに一泊。ここで出された夜食が、おかず盛りだくさんの牛皿定食です。お味噌汁もサラダも酢の物も漬物も、さらにはデザートまで出してくれるという超充実メニュー。しかーも! なんとゴハンはおかわり自由。

ちなみに素泊まりなら5000円。1泊1食付きで6000円なので、こちらの夜食の価格は1000円ということになります。これだけ充実しててゴハンおかわり自由なら、1000円でも納得。味はもちろん美味しかったよ!

【須走口新六合目】山小屋「長田山荘」のトン汁

登山開始早々に降られた雨。しかも険しいジャングル道で、汗だくなのに、なんだか寒い! 登山メンバー3人は早くも心折れそうになっていました。そんな時に食べたのが、新六合目にある山小屋「長田山荘」の豚汁です。価格は一杯400円。バナナもついでに食べました。

気になるお味は……なんというか “優しい味”。癒しの味とでも言いましょうか。寒さと辛さのなか、その優しさがキョーレツに心身に染み渡り、とんでもないほどに美味く感じられたのは一生の思い出です。田中邦衛さんにソックリなスタッフさんのキャラクターにも心癒されました。

【須走口七合目】山小屋「大陽館」の豚汁うどん&ラーメン

ハンパない大雨! しかも極寒! さらに2人のメンバーは高山病チックで体調も最悪。極限中の極限状態のなかで休憩したのが須走口七合目の山小屋「大陽館」です。注文したのは豚汁うどんと2杯のラーメン。とにかく暖を取りたかった!

気になるお味は……豚汁うどんはそこそこ美味い! 一方、ラーメンは「……暖はとれた!」といった感じです。ちなみにゴハンを食べ終えた時、さっきまでの大雨がウソのように外は晴れわたっていました。雨宿り大成功!

【須走口頂上】山小屋「山口屋 支店」のラーメンとカレーライスと豚汁

無事に頂上までたどり着き、テンションは最高潮。さらに空腹感も最高潮! 頂上で食べられるのはカップラーメンくらいなものだろうと想像していましたが、山小屋「山口屋 支店」のメニューは想像以上に充実していました。注文したのはラーメンとカレーライスと豚汁!

気になるお味は……どれもこれも、超絶に美味い! ラーメンもカレーライスも豚汁も、“日本一高い場所で食べる”というスパイスがそうさせるのか、とんでもなく美味いッ! 絶景を眺めながら食べたあの味は格別すぎるほどに格別でした。

――山小屋でガッツリと食べたメニューは以上のとおり。それでは独断と偏見で決める須走ルートの富士山グルメベスト3を発表します。メンバー3人、満場一致で決まったベスト3は……

【1位】新六合目「長田山荘」のトン汁

【2位】頂上「山口屋 支店」のカレーライス

【3位】頂上「山口屋 支店」のラーメン

です! 味そのものが美味しかったことはもちろん、過酷な状況やハッピーな状況など、思い出に残る「状況スパイス」が色濃く出た結果となりました。もしも何のトラブルもなくスイスイと山頂まで行けてたならば、きっと山頂グルメが1位になっていたことでしょう。

いずれにしても、富士山で食べるゴハンは格別です。腹が減っては登山はできぬ! みなさんもどんどん食べましょうーッ!

(文=ハトポン / 写真=Pouchアウトドア部)
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▼頂上ウイスキーも美味かった!

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