みなさんは、『Lytro』というカメラをご存知ですか?

『Lytro』は、アメリカにあるLytro社が2011年10月に発表したデジタルカメラ。とはいえその仕組みは簡素なもので、一応デジタルカメラというカテゴリに入るものの、けっこうアナログ。でもそのオモチャっぽさこそが、なんとも可愛いんですよねぇ。

特殊なマイクロレンズを使用することで、光線の色や強さ、さらには光の向きまでをも記録。そうすることで視野そのものをカメラに取り込むことを実現したのが、こちらの『Lytro』。これだけ聞くとなんだかスゴそうですが、世に出回っているお高いカメラのような多機能性は皆無です。

でもそのシンプルさゆえに難しいことを考えなくて済むので使いやすいし、iPhone並みのサイズ感やころっとしたデザインも魅力的! 特にフェイスブックやツイッターなどのSNSに掲載する写真、たとえば手にズームしたい対象を持って風景と合わせて撮影する、などという場合はかなり役立ちそうなのです、コレが。

使い方はホントにとってもカンタン。望遠鏡を覗くかのように被写体にロックオンしたら、あとは画面をタップして撮影完了。撮ったデータは、PCに取り込んだ後からでも(Mac、Windows共に使用可能だよっ)、自由にピントを合わせることができちゃうのです。

同商品のサイトには、実際にこのカメラで撮影した画像が何枚もアップされているのですが、どれもこれも“ぼやけている” 部分をクリックするとピタッ! とピントが合います。実に気持ちがいい! 使用した人たちの感想をみると、「シャッターの切れがよい」「トイカメラより遥かに上質」「手になじむかたち」「頑丈で比較的落下に強い(ちょっとだけ水がかかった、などという状況にも強い)」など、なかなか好印象だし、カメラ好きでもそうじゃなくてもこれはかなり物欲刺激されちゃうよねっ!

でもね、ここでちょっぴり残念なお知らせ。『Lytro』は公式サイトを中心にアメリカ国内のみでしか販売されていない商品で、現時点ではまだ、日本未発売なのです……。ちなみに気になるお値段は、8GBモデルがおよそ31000円、16GBモデルはおよそ39000円とのこと。気になったあなたはぜひチェックを!

(文=田端あんじ)

参考元:lytro.com( http://goo.gl/w8Rb5

▼「Lytro」で撮影した画像データ。
焦点が合ってないところをクリックしてみよう!






▼「Lytro」で撮影するだけで、できちゃうよ

▼撮影後の写真、女性にピントを合わせたバージョンがこちら

▼ちなみに男性に合わせると、こんな仕上がりに☆

▼見た目もカワユスな~