皆さん、恋は順調ですか? 記者は若干不調です。そんなときには神頼み! というわけではありませんが、開運プロデューサーと神社に行くという「縁結会」というツアーに参加して、「良縁祈願」の正式参拝を受けてきました。

参加者の中には、「以前に縁結会に参加したら、本当に良いことがあったので、今回はお礼参りです」という人もチラホラと。実際に参加してみて、こういう会に参加することで良縁が得られたという理由が少しわかった気がするので紹介します。

縁結会を企画した開運プロデューサーは、小林愛深(こばやし・まなみ)さん。とてもかわいらしい方ですが、神社仏閣に授与品を納める授与品屋の二代目として様々な開運グッズやパワーストーンに触れながら仕事をしてきたために、真贋を見分ける力、開運に纏わる知識は本物。

この会も、ネットを介して人と人が簡単に繋がりやすい時代に、神社という空間に身を置くことで、今一度「ご縁」について考えてみたらどうだろうかという発想で生まれたそうです。記者の「ラブラブになれる相手がほしい!!」という煩悩にまみれた参加理由を、思わず隠したくなるほど殊勝な発想。こういうギラついた心こそが、ご縁を遠ざけているのかも……と反省しきりです。

■縁結会の様子
今回の縁結会は、神楽坂にある赤城神社で行なわれました。「今年最後の浴衣を着ませんか?」という小林さんからの提案で、半数くらいの人が浴衣や着物で参加しました。もちろん記者も浴衣で参加。人数がそろったことを確認し、参拝へ。

みなさん、昇殿参拝(本殿内での参拝)ってしたことはありますか? 記者は恥ずかしながら初詣すら省略しがちな不信心者なので、実は昇殿参拝は初体験。小林さんと巫女さんたちの指示に従って、ドキドキしながら手と口を清めました。

次に本殿の中へ。着席して待っていると巫女さんがドーンドーンと太鼓を打ち鳴らして参拝が始まりました。おはらいとして笛が演奏され、祝詞の奏上、舞の奉納と続きます。

しーんと静まり返った本殿の中で、シャーンシャーンと巫女さんが舞いながら振り鳴らす鈴の音が響き渡り、神聖な気持ちに。

そして二人ずつ玉串に願いを込めて奉納しました。この段階で、記者は参拝の厳粛な雰囲気に毒気を抜かれてしまって、「ラブラブになれる相手がほしいんです!! お願いします」などというギラついた願いは忘れ去り、玉串を捧げながら考えるのはひたすら感謝の思いばかり。「良いものを見せていただいてありがとうございます」ということから、「ご縁あってこの会に参加させていただきました。ありがとうございます」ということ、「私は周りの人に恵まれて幸せです」ということまで。

今考えると、正直に「相手がほしい!」とお願いした方が良かったのではないかと、ちょっぴり思うのですが、あの場所ではそうは思えなかったのです。

玉串の奉納をもって、昇殿参拝は終わり、お神酒とお守り、お供物をいただきました。(お供物の中は米のお菓子と、お茶漬けふりかけでした。)


昇殿参拝の後は宮司さん、権禰宜さん、巫女さんからのお話。赤城神社の歴史や神楽坂との関わり、神社との付き合い方などのお話を聞きました。その後は巫女さんから赤城神社の本殿や境内の末社の説明を。

■神社をもっと身近に
宮司さん、権禰宜さん、巫女さんのお話を聞いて記者が感じたのは、神社をもっと身近なものとして考えてもいいのではないかということ。日頃から神様を拝む場所に足を運ぶと、感謝の心が持てそうです。神社で参拝する時間は、自分のことを見つめ直す時間になります。

神社でなくてもいいのかもしれませんが、こういった時間を持つことで、ストレスが軽減されたり、気分を一新できたり、何かしらの気付きが得られたりするのかもしれません。こういったことこそが、「縁結び」につながるのではないか、と記者は感じました。単に、目をぎらつかせて合コンに参加するよりも、心を落ち着けて自分を見つめ直していた方が、ご縁につながりそう。

■「縁結会」のあとはランチ会を兼ねた参加者の交流会も

「縁結会」では、参拝後にランチ会を兼ねた参加者の交流会もあります。今回は、赤城神社の隣にある「あかぎカフェ」にて開催。参加者の皆さんも、「ご縁」というものを再認識した後だからか、話が弾み、アットホームな雰囲気に。管理栄養士の方のおいしいケーキの差し入れもあり、広い意味での「ご縁」がたくさん結ばれた会でした。

次回の「縁結会」はクリスマス直前の12月15日。着物のレンタルや着付けのサービスも盛り込んだ内容を予定しているとのこと。皆さんもぜひ参加してみてはいかがでしょうか。遠方の方で参加できない場合も、お近くの神社に足を運んで、社務所で『ご祈祷をお願いします』とお願いしてみてください。自分を見つめ直す、すばらしい時間が持てますよ!

(文、取材=山川ほたる)

取材協力=小林愛深(愛深堂