人前に立つと声や体が震えて、頭が真っ白になってしまう。顔が紅潮してしまう。そんな「あがり症」の症状にお悩みのみなさん。海外サイト『io9.com』によると、この厄介な「あがり症」を克服できるかもしれない方法があるんですって!

「あがり症」は社会心理学的にみると、外部から圧力を与えられることによる一種の自己防衛機能とのこと。すなわちこれを科学的見地から知れば、自ずと解決法もみえてくるというわけです。

それではまずはじめに、典型的な「あがり症」のパターンをいくつかご紹介することにいたしましょう。

ケース1 「ある特定の人物の存在から圧力を感じてしまう」
大勢の人間の前に立つことに特にプレッシャーを感じないけれど、自分にとって憧れの存在である人物がその中に交じっているときは、途端にあがってしまう。極端な場合、じんましんや嘔吐などの症状も併発することがある。

ケース2 「どんな状況でも圧力を感じてしまう」
人前はもちろんカメラの前でも、そこに立っただけで猛烈にストレスを感じてしまい、それらが主に感情面に強い影響を与えてしまう。口の渇きや汗、顔面にチックなどの症状が表れ、ひどいときはその症状が数日間、あるいは数週間続くこともある。

ケース3 「自らの心の声に圧力を感じてしまう」
一種の神経症的症状。失敗を極度に恐れる完璧主義者な人間に多い。「うまくいかないのではないか」という不安と「高い評価を受けたい」という強い欲求が最大の原因で、悲観的思考から「あがり症」の症状を引き起こしてしまう。観衆に好ましくないリアクションをしている人物がいた場合は異常に気にしだし、それがたとえ自分への評価と全く関係なくとも、「否定された」などと感じ恐怖を覚える。

ケース4 「体からの誤警報による勘違い」
ステージ上にいることを「拘束されている」ととらえてしまい、その強い危機感によって交感神経が刺激される。この際アドレナリンなどの『カテコールアミンホルモン』類が多く放出されるため、心拍数が一気にあがり、「自分はあがっているのだ」と錯覚しやすい。しかしこれは緊張ではなく、いわば「体が出した誤警報」と考えてよい。

こうした「あがり症」による緊張状態が続くと、免疫系に著しい影響を与えるため、感染症にかかりやすくなるなど、体に異変を招きやすいのだそう。わたしたちはこれらの症状に、一体どう対処していけばよいのでしょうか。

1 できる限りステージに立つようにする
要は、人前に出ることに慣れろ、ということ。経験を重ねることで、不安は徐々に消えていくはず。

2 薬の力を借りる
アドレナリン作動性効果遮断薬である『プロプラノロール』という薬の力を借りる。ステージ上でのパフォーマンスを仕事としている人はもちろん、外科医が手の震えをおさえるためなどに使用する場合が多いのだそう。不整脈・高血圧・心筋梗塞などの治療に使用される一方で、頭痛・倦怠・目眩などの副作用を併発することもあるので、服用の際は注意が必要。

3 認知行動療法などのセラピーを受ける
「否定的な結果への不安」を抱える人にぴったりなのが、こちらの対処法。セラピーにより精神的・感情的な側面に訴えかけることで、前向きな思考を作り上げることができる可能性が高い。とにかく良い結果を「イメージ」することが重要なポイント。

憧れの人に失望されたくないという不安。否定的な考え、そしてそこから生まれる不安。そんな自分を守ろうとして起きるのが、「あがり症」という症状なのです。だからこそ、決してあせらずに、ゆっくり一歩ずつ克服していきましょうね。

(文=田端あんじ)

参考元:io9.com( http://goo.gl/8Dcv9