この春から始まったNHK Eテレの「歴史にドキリ」。わずか10分の間で日本史の面白さと中村獅童のハジケっぷりを思う存分堪能できる番組です。

記者も、獅童がスゴイらしいというのは噂では耳にしていました。けれど、まさかここまでとは! 先日、たまたまテレビで目にしてしまい想像以上のレベルだったので、今日は皆さんにもシェアさせていただきたいと思います。

とはいえ、「獅童が歌い踊る!!」と言っても、「歌舞伎役者なんだから当然じゃないか」と思う方もいるかもしれません。けれど、いわゆる歌舞伎的な歌って踊るとは一線を画しているんです、この番組の獅童は!

たとえば、記念すべき第1回目。冒頭から卑弥呼に女装した獅童が登場。気だるそうな感じで雑誌を眺めながら「風水だ占いだって、時代も変わるといろいろな人が出てくるものね。ライバル多すぎ。昔に生まれといてよかったわ」と首をすくめる。うわ、卑弥呼アンニュイ! これは記者の中での卑弥呼像が、ハイキングウォーキングのQちゃんから中村獅童に上書き更新された歴史的瞬間でした。そして、中盤では侍女たちをはべらしながらムード歌謡っぽい曲を歌っちゃいます!

この、番組中に毎回出てくる歌、ドキリ・ソングはこの番組の見どころのひとつ。たとえば、最近放送された徳川家光の回の「大名たちよ かしずけ」という曲では、鎖を振り回しながら家来たちとともに家光獅童がロックテイストのナンバーを熱唱! カラオケで歌うときに歌詞の後ろで流れる映像で、こういうのよく見かけるかも! きゃー、カッコイイ! それにしてもこの獅童、ノリノリである。

歌詞もたいへん味わい深いのですが、踊りも「なぜその歌詞にその振付!?」と思わず笑ってしまったり。作曲は前山田健一(ヒャダイン)、振付はair:manと売れっ子を起用していると知れば、それも納得です。

獅童のほとばしる様に釘付けになりますが、ちゃんと歴史についても学べるところはさすがEテレ。私たちも子どものころにこんな面白い番組に出会っていたら、日本史をもっともっと好きになれていたかもしれません。興味を持った方は下記参照先にある公式サイトへどうぞ! ドキリ・ソングはもちろん、番組もまるまる観ることができますよ。

(文=鷺ノ宮やよい)

参照先:NHK for School 歴史にドキリ(http://www.nhk.or.jp/syakai/dokiri/