豆から挽いて淹れたコーヒーって芳醇な香りがして格別ですよね。もし皆さんが、より香り高いコーヒーを楽しみたいと思っているなら、ぜひともご紹介したい豆があります。それは……象のうんちから採ったコーヒー! その名も「ブラック・アイボリー」です。

この衝撃的なコーヒーを提供しているのは、タイのバンコクにあるアナンタラホテル。値段はカップ2杯でなんと50米ドル! 日本円にすると約4000円……って、高っ!! 高いわ!! スタバだったら軽くコーヒー10杯は飲めますよ。いったいどんな豆だというんでしょうか。

動物の糞から採ったコーヒー豆というと、ジャコウネコのコピ・ルアクをご存じの方も多いでしょう。ブラック・アイボリーも仕組みはそれと同じ。コーヒーノキの果実を象に食べさせると、その種子(コーヒー豆)は消化されずにうんちと一緒に出てきます。それを洗浄・日干しさせれば出来あがり。この行程は手作業なのですが、1キロのコーヒーを作るのに1万個の豆が必要だというからとっても大変そう!

ブラック・アイボリーに使用されている豆の種類はアラビカ種。アラビカ種の特徴といえば、他にはない味や香りの豊かさです。これがさらに象の腸内で発酵されさらなる香味が加わるわけですから……まあ、とにかくスゴイだろうということだけは想像できます。どんな味かまでは脳内再生できませんけど!

ちなみに、Wikipediaを見るとコピ・ルアクは500グラムにつき300から500米ドルで販売されているとのこと。ブラック・アイボリーは1キロ1100米ドルというから、コピ・ルアクよりも高価だといえます。象のうんちコーヒーは価格、希少性、味ともに世界最高級レベルといっても間違いないでしょう。

コーヒー好きな方にはぜひともバンコクに飛んで、ご自身でこの味を確かめてみていただきたいところ。なかなか味わえない貴重な体験になるに違いありません! いやー、それにしてもいろいろなコーヒーが出てくるものでビックリですね。

(文=鷺ノ宮やよい)

参照先:NewsFeed TIME(http://goo.gl/E0BgP

▼ちなみにこちらがジャコウネコの糞から取り出したコピ・ルアック。
大変芳しい香りがします。今度レビューしますね!