w5

もう、寒すぎて何もする気がおきないーっ! シャワー浴びるために服を脱ぐのも億劫、朝起きて定時に出社するのも億劫! 夜は体が冷えてなかなか寝付けないじゃないのよ、冬なんか大っきらいよ! と寒いのが苦手な皆さん、熱々のグリュー・ワイン(ホット・ワイン)を飲めば、冬の寒さを少しはお気に召すかもしれませんぞ。

グリュー・ワインは、香辛料の豊かな風味が効いた甘くて熱々のワイン。ドイツやフランスなど欧州で飲まれ、クリスマスシーズンには家庭などで作られるのだそうな。ワインが苦手な方でもゴクゴク飲めてしまうので、ある意味ちょっぴり危険なお酒であります。(グリュー・ワインはドイツ語。フランス語ではヴァン・ショー)

この飲み物に必要不可欠なのは、赤ワインとシナモン。そのほかに香辛料やフルーツを入れることで風味が豊かになるのですが……あまり香辛料を使用したことがない記者、なんだか面倒そう! と尻込みしていたのですが、実際にやってみたら、スーパーなどで売っている香辛料をただ鍋に投入するだけでした。下ごしらえなし、超簡単!

入れる香辛料は、ありものでOK。投入する種類が多ければ、より深い風味を楽しめるので入手できそうであれば色々入れてみたいところであります。さて、材料や作り方は次の通り!

【材料】4~5人分 (★は必要不可欠ですよ!)
★赤ワイン ボトル1本(今回は酸味の強いスペイン産のワインを使用)
★砂糖/  黒砂糖 またはハチミツ 適量 (今回はどちらも入れてみました) サトウキビもgood!
★シナモン 適量
・その他の香辛料※/ クローブ、八角、ナツメグ、バニラ、生姜etc 適量
・フルーツ※/ オレンジとレモンの厚めの輪切り 適量

※種類や分量はお好みで! カルダモンなんかも入れてみるといいよ!

w

【つくりかた】
1 ワインを沸騰させないように火にかける。※火にかけすぎるとアルコール度数が下がるので、のんべえの皆さんはご注意を!
2 ワインが温まってきたら、香辛料やフルーツを投入。10分ほど煮る。
w11
w9
3  味見をして甘みが足りなければ、ハチミツや黒砂糖などを追加。お好みで調整してね!
w10
4 茶こしなどで香辛料などの固形が入らないように濾過(ろか)し、カップに注げばグリューワインの完成!

w8
ね、超~ッ簡単ッにできちゃった! フンワリと、シナモンや香辛料の良い匂いが漂ってくるじゃないの!! なんという温かで幸せな香りなのかしら。
w4

【感想】
さて、肝心のお味はいかがかしら……飲んでみると、そう、これこれ! 以前、記者が市販で購入した美味しいグリュー・ワインの味が再現できちゃいました。香辛料の複雑さとフルーツの爽やかな風味が、赤ワインにしっかりと溶け込んでいますよ! ハチミツの優しさと、黒糖の濃厚さと、ふたつの甘みが組み合わさってこれまたイイ! 色々な香辛料を入れて試してみたくなっちゃいます。

本場ヨーロッパでは、干しブドウなどを1週間前からラム酒に漬け込んで用意することもあるのだそうな。このワインの魅力に惹かれた以上、これは試してみたいなあ! 寒い夜はもちろん、休日であれば昼間から手作りグリュー・ワインを飲みつつ、ゆっくりと映画でも観たいですわね。

(料理、写真、文=メル凛子)

w2
w6