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漫画やアニメで描かれるネズミといえば「チーズ」を思い浮かべる人は多いと思います。そう、彼らが血相を変えて追いかける、あの三角形にスライスされた穴の空いたチーズです。

でも、実際のネズミたちは「チーズなんて全然好きじゃない」、それどころか「むしろ苦手」と言ったら、みなさん驚くでしょうか?

これはペット店や駆除業者のあいだでは ”常識” の事実なのだそうです。いつの間にか定着したこの「チーズ=ネズミの好物」神話について、最近もイギリスのマンチェスター・メトロポリタン大学のチームが実験で検証しました。

その結果はやっぱり同じ。ときにはダンボールまで食べてしまうほどの雑食で知られるネズミですが、あきらかに彼らが好きなのは、穀物や果物、そしてチョコなどの甘いお菓子だったそうです。ある種のネズミたちは虫なども好物ですが、肝心のチーズは、よほどの空腹状態でないかぎり、むしろ積極的に避けるという結果に。

「なぜ?」と言っても、食べ物の好き嫌いに理由はないかもしれませんが、もともとネズミは嗅覚が発達しているので、「強い発酵臭を放つものが苦手なのではないか」と考えられています。さらに、「数千年前に人間がチーズを作りはじめる前から食べ慣れていた穀物などが今でも好き」という単純な側面も。

一方で、ネズミのグルメ文化にも新たなトレンドはあるようで、都会に住むネズミたちに最近人気なのがファストフード。中でもマクドナルドのハンバーガーは大好物らしいですよ! さすが……たくましい動物です。

問題の「チーズ=ネズミの好物」神話がどこから生まれたのかについては、残念ながら謎のまま。古くは数千年前の書物にもそうした言及があるのですが、どこでどう勘違いされたのか、今のところ有力な説が出ていないそうです。

(文=黒澤くの)
参照元:todayifoundout.com(http://goo.gl/Ms3u3
画像:Flickr(Olis Olois