2013-01-23 2.01.06
ある本を買うかどうか迷ったとき、皆さんは何を判断基準にしていますか? 帯の推薦文やあとがき、装丁や表紙の美しさなど、本によっても様々だと思いますが、圧倒的に多いのは「とりあえず1ページ目を読んでみる」という方法ではないでしょうか。

これは万国共通のようですが、他にも「99ページ目だけ読めば良い」と言われているのをご存知でしょうか?

提唱したのは著名なイギリス人作家フォード・マドックス・フォード。20世紀を代表する小説の1つとうたわれる『かくも悲しい話を……(The Good Soldier)』の作者として、また編集者としてもD.H.ロレンスを発掘するなどの功績で知られている人物です。

「99ページ目を開いて読んでみるといい、そうすればその本全体の質が分かるというものだ」。欧米の本好きに良く知られるこの言葉は、「もしその本が素晴らしければ、どの場所を読んでも素晴らしいはず」という考え方から来ています。

1ページ目やエンディングは、いわば大切な ”つかみ”。大抵の作家や編集者が力を入れるはずですよね。一方の99ページ目は話が進んだ ”中頃のどこか”。作家も編集者もさほど時間は掛けません(手抜きではなく、意識しないという意味で)。そうした場所が良く書けていれば、自ずと全体の質も高いはず。たしかに!

”99ページ目” というのがなんだか適当のようですが、本の体裁や文字組数によって99ページに当たる場所が変わることなども考慮に入っているのです。つまり作家はこのセオリーの裏をかけないというわけ。さすが編集者。

言語を選ばないはずなので、皆さんもぜひ試してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、これが本当かどうかを検証する『page 99 test』というサイトもあります。有名無名の作家たちが自作の99ページ目を投稿して、読者が読むに値するか判断するしくみ。コメント欄もあり、中には「形容詞が多すぎる。もっと勉強せい」なんて辛辣なコメントも。

(文=黒澤くの)
参照元:thenational.ae(http://goo.gl/7VVs9)、page99test.com(http://goo.gl/WYHb
画像:Flickr(CollegeDegrees360

▼フォード・マドックス・フォード(Ford Madox Ford)

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▼page 99 test

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