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みなさんはお好きですか? タバスコ。日本の食卓でもすっかりおなじみですよね。マヨネーズや中濃ソースとともに必需品になっている家庭も多いのではないでしょうか? 辛みと酸味の絶妙なコンビネーションは、気をつけないと何にでもふりかけたくなっちゃいますよね!

タバスコを製造している「マクルヘニー社」があるのは、アメリカ南部、ルイジアナ州のエイヴァリーアイランド。ジャズの街、ニューオーリンズから西へ140マイルほどの自然あふれる小さな街です。

マクルヘニーカンパニーは1868年に創業の145年ほど続く老舗で、世界的に有名になった現在も家族経営が続いています。タバスコソースのレシピも創業当時とほぼ変わっておらず、変わったのは熟成期間で、なんと当時よりさらに長くなっているのだそう!

日本では、オリジナルの赤ラベルと、グリーンラベル(ハラペーニョ)の2種類ほどしか見かけませんが、本国アメリカでは、ハバネロや、ガーリックペッパー、東南アジア系の料理に合うスイート&スパイシーなど種類も豊富です。アメリカにはタバスコマニアは多く、オンラインショッピングサイトでは巨大サイズから、バッグに入れて持ち歩けるミニチュアサイズ、タバスコのポスターや、自分の名前入りタバスコなど、様々なタバスコやグッズが販売されています。

そしてここでは、タバスコ好きなら一度は試してみたいファミリーリザーブーコレクターエディションが手に入ります! 

これは毎年収穫される唐辛子の中から、色、テクスチャー、熟度などをマクレニーの家族自らが判断し手摘みで収穫。地元産の塩を加えマッシュし、ホワイトオークの樽につけ込んで約3年熟成させたものなのです。(熟成具合によっては、なんと8年も寝かせるときもあるんだとか!) そしてそこに高級ホワイトワインビネガー(オリジナルは蒸留酢)を加えて完成という、非常に手の込んだタバスコソースなのです。もともとはマアクルヘニー一族用に作られていた特別のタバスコだったのですが、現在は数量限定で購入できるようになっています。

気になるお値段は、オリジナルソースが147ミリリットルのボトルで$3.99(約350円)に対し、こちらは$24.95(約2,230円)と、オリジナルの6倍以上もするのです! タバスコが一本2000円超えとは、なんとも贅沢! それでもそこまでの値段をつけているのだから「何かが違うはず!」と、さっそく取り寄せてみることにしました。

送られてきた箱を開封すると、タバスコの入ったボックスには収穫年が印刷されています(今回は、2012年にオーダーしたので2011年が収穫年)。また、ボトルの首にはマニアなら永久保存確実の、これまた収穫年が刻まれているチャームが掛けられており、特別感が演出されています。色味も、オリジナルはオレンジがかっているのに対し、ファミリーリザーブは濃厚な茶赤と、異なっているのがわかります!

そして肝心のお味ですが、まず香りがまったく違う! オリジナルは原料の酢が強く香り立つのですが、このファミリーリザーブは唐辛子の香りが強く、酸味もマイルド。味もまるで何種類もの唐辛子が使われているような複雑な味わいです。なめて比べるとその違いは歴然! 私(記者)は衝撃を受けました。

しかしながら一本、2000円以上というのはやはり躊躇するお値段。それでも、タバスコは1回の消費の量が少ないので一本買えば長持ちしますし、マニアや辛いもの好きには一度試してみる価値はあるのかもしれません。タバスコ好きの皆さんは、ぜひお試しあれ!
文=ホームズ磨由美

 

 

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▼左が「ファミリーリザーブーコレクターエディション」で右が通常のタバスコ
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