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携帯電話の普及で、今やほとんど街で見かけることがなくなった公衆電話。これは日本だけじゃなく、世界共通の流れのようです。ふと思い出す公衆電話で話す人々の姿。そこには色んなドラマもあったはずで、何か残念な気もします。

そんな公衆電話ブースですが、撤去するだけが能じゃないのかもしれません。今回は、海外サイトで見つけた「世界の公衆電話リユース・アイデア」をご紹介。素敵なアイデアが沢山ありますよ! 

■その1 シャワー
英領ヴァージン諸島のレヴェリック湾リゾート。埠頭の先に赤い公衆電話がポツンとたたずんでいます。実はこれはシャワーボックス。電話機を取り除いてシャワーを設置しただけなんですが、ロケーションとあいまってなんだか素敵ですよね。

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■その2 野外便所
北欧フィンランドの森林地帯に設置された古い公衆電話ボックス。明るい光に照らされた室内には電話はなく、便器が設置されています。なるほど……でも、中から自然を観るのはいいですが、外から見えるのはどうもいけません。あと一工夫欲しいです。
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■その3 パブの入口
これは面白い&広告効果絶大! 「あの店で飲んでるよ」「……ああ、あの電話ボックスの!」とすぐピンときそうです。インダストリアル系の見た目もなかなか素敵。ドイツのハンブルグ近くの街にあるそうです。

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■その4 EV(電気自動車)の充電ステーション
これは実用的なグッドアイデア。オーストリアでは電気自動車の普及率がまだたったの223台(+ハイブリッド3559台)だそうですが、国は2020年までに40万台以上にしようと計画しているとか。

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そこでオーストリア・テレコムが発案したのがこれ。撤去予定の公衆電話は13500台もあるそうなので、実用化されればかなり便利なのでは? 現在テスト中で無料チャージができるそうです。

■その5 広告スペース
こちらもオーストリア。完全なデッドスペースでしかも雨風が防げるわけですから、使わない手はありませんよね。写真は旅行会社の広告に使われているもの。

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■その6 アート・ギャラリー
受話器のロゴとARTのサインが可愛いこちらは、アメリカはオハイオ州イエロー・スプリングスで2009年に開催されたアート・フェアから。「フォーン・ブース・プロジェクト」という企画の一環です。

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ささやかながら、これも立派なギャラリー。街にあったら素敵ですよね。写真の作品はアーティストMigiwa Orimo氏のもの。

■その7 倉庫?
スイスの首都ベルン郊外で激写されたのがこの電話ボックス。なかにはみっちりとレンガが積まれております。悪用防止なのか、それとも一時保管用の倉庫? いずれにせよ、日本では考えられないセンスかもしれません。

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■その8 図書館
イギリス南西部のサマセット州にある、人口800人の小さな村ウェストバリー=サブ=メンディップ。2008年、村はちょっとした危機を迎えていました。唯一の公衆電話と移動図書館(欧州の田舎を廻るトラック式図書館)が同時に廃止されそうになったのです。

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そこで住民の1人、ジャネット・フィッシャーさんが妙案を思いつきます。彼女は電話ボックスを1ポンドで購入。なかに4段の棚を設置して小さな図書館に改装したのです。

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もちろん住民は大喜び! はじめは空だった棚に、皆が要らない本を持ち寄ったそうです。ルールはひとつだけ、「1冊借りるたび何か1冊置いていくこと」。今ではCDやDVDもあって大盛況。中でも子供用の絵本コーナーが大人気だそうです。素敵!

■その9 家
オーストラリアのデザイン会社コンテクスチャー・デザイン(Contexture Design)が提案するのがこの「ホーム・フォン・プロジェクト」。棚、ラジオ、本、小さなシンク、机を完備したプライベートな空間です。椅子はベッドにすることも可能。

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開発者によると、もともとホームレス救済のためのアイデアだとか。携帯を持てない彼らにとって、公衆電話は外部と接触を保つ重要な存在。そこで彼らのシェルターを兼ねた電話スペースを思いついたそう。実用性はともかく、面白い!

■その10 水族館
最後はこちら。フランスのリヨンで行われた2009年の「リヨン・ライト・フェスティヴァル」に出展されたアート作品です。作者はブノワ・ドゥシーユ(Benoit Deseille)とベネデット・バファリーノ(Benedetto Bufalino)の両氏。

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電話機もそのままに、強化ガラスで補強した電話ボックス水槽の中には、エキゾチックでカラフルな魚たちが泳ぎます。テーマは「逃避と旅への誘い」、ハッとするような意外な美しさには、たしかに誘われるものがありますね。

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いかがでしたでしょうか。皆さんも、たまに公衆電話を見かけたらアイデアを思い描いてみては?

(文=黒澤くの)
参照元:1800recycling.com