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世界中で活躍する多くのジャーナリストや人権活動家の方々。彼らは日々、危険地帯で命の危機にさらされています。

そんな彼らを、力でどうにかねじ伏せようとする存在から守るべく発足されたのが、『Natalia Project』。「Natalia」は、2009年にチェチェン共和国で誘拐され命を落としたジャーナリスト、ナタリア・エステミロワさんが由来です。

今回みなさまにご紹介するのは、このプロジェクトから生まれた緊急時に役立つであろうブレスレット、『Natalia』。持ち主の危機を感知するや否や、無線を通じてSOSを発信してくれるという、大変便利なこちらのアイテムは、同プロジェクトを立ち上げたスウェーデンの団体『Civil Rights Defenders』が製作しました。

「ブレスレットを無理やり外される」「身に着けている人自身が自発的に発信する」などといった状況時に、『Natalia』がSOSを発信。そのメッセージは『Civil Rights Defenders』本部のほか、SOSが発信された場所付近にいる活動家たち、またオンラインを通じて世界中に発信されるとのこと。

同プロジェクト曰く、「現状を世界中の人々が知り共有することで、ジャーナリストや活動家たちの命をあらゆる存在から守ることができるのです」、とのこと。彼らは今後、ツイッターやフェイスブックなどのSNSにもSOS発信が届くようにする、と発表しています。

この問題、多くの日本人ジャーナリストを失っている我々日本人にとっても、決して他人事ではありませんよね。このツールによって、少しでも多くのジャーナリストや活動家の方々の安全が守られることを、願わずにはいられません。

(文=田端あんじ)

参考元:Natalia Project

▼ビジュアルは至って普通のブレスレットです

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▼世界は不条理で溢れてる