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公園のベンチって、物語がありますよね。

朝・昼・夜と、ベンチそのものは一向に変わらないのにもかかわらず、その周辺の風景は刻一刻と変化していく。関わる人が変わる、ただそれだけで、ベンチはその顔を一変させてゆくから目が離せない。

本日ご紹介するのは、日常の何気ない風景のひとつ、ベンチが過ごしたとある1日の様子を描いた作品、『ベンチの1日(A day in the life of bench)』。手掛けたのは、イラストレーターのMaxim Degtyarevさんです。

掃除夫や通学途中の少年、幼い子供と談笑する母親たち……とこんな具合に、午前中のベンチは平和そのもの。午後は午後で、ゲームに高じる男性たちの姿や鳩に餌をやるおばあさんなど、これはこれでまた平和。

ところが夜になるとその印象は一変。この落差、ああ、わかるよわかる! これぞ公園のベンチの真実、といったところでしょうか。

素朴なタッチと不思議な吸引力が印象的。ふとしたときに眺めたくなる、中毒性の高い作品ですね。

(文=田端あんじ)

参考元:Maxim Degtyarev

▼なにがイイって言えないけど、な~んかイイんだよねぇ

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