北欧、フィンランドにて先日観測された、「幻日現象」がすべて重なるという奇跡の事態。本日はその全貌を、みなさんにご覧いただくことにいたしましょう。

そもそも「幻日」とは、太陽と同じ高度の、太陽から離れた位置に光が見える大気光学現象のこと。風が弱い場合のみ空気抵抗によって水平に浮かぶ、雲の中にある六角板状の氷晶、これに太陽光があたってプリズムを作りだしたとき、この現象が起きるとされています。

同国に住むDaWalrusさんが写真共有サイト『Imgur』に投稿した4枚の写真は、まさしくその瞬間を写したもの。しかもさらに驚くべきは、こちら、「すべての幻日現象が一斉に起こっている瞬間」をとらえているのですっ。

まずは左右対称に光が見える、ごく一般的な「幻日」。そして空全体を横切る輪のような線が「幻日環」。幻日環上に明るく輝く点が、「120度幻日」で、下記最後の写真にあるさかさまになった虹が、「環天頂アーク」。

これらが一同に会するのは、言うまでもなく、レア中のレア。このような衝撃的瞬間に立ち会うことができた幸運な方々が、羨ましいかぎりです。

ただ美しいだけでなく、ある種の神々しさすら感じてしまう「幻日現象」写真の数々。自然の畏怖を感じずにはいられない、非常に神秘的な光景ですね。

(文=田端あんじ)

参考元:Imgur

▼一瞬、世界の終りが来たのかと思っちゃいそう